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  虎穴に入らず、虎子を得る

 このところ、「不労所得」と「不在労働」に関して、あれこれ深く考えています。お金持ちになるためには、この2つがどうしても欠かせないからです。

 汗水たらして働くのは、それ自体で、立派で尊いことです。  しかしそれは、「お金持ちになれるか」ということとは、ほとんど無関係です。

 だいたい、お金をありがたがること自体が、一種のフェティシズムです。

 お金は、モノやサービスと交換できるからこそ価値があるのです。  お札や硬貨は、食べることもできませんし、それ自体には価値はないのです。

 現金ならまだしも、これが、銀行預金とれば、見ることも触ることもできません。ところが、現代人の多くは、銀行預金が増えていくことに満足感を感じてしまう変態です。

 つまり、何が言いたいかというと、「自然体では、お金持ちになれない。」ということです。人為的な戦略が必要です。

 別にお金持ちが偉いわけでもないけど、貧乏人よりお金持ちの方が、生活の質、教養、人格など、すべての面で上回っていることも、また事実としてあります。

 明らかな差別発言ですが、貧乏人は、短気で酒飲みで荒くれ者で、性格が悪い場合が多いのです。だからこそ、貧乏人なのだと言うこともできます。よい子のみなさんは、決して口にしてはいけませんが。

 お金持ちへの壁を突破するには、真面目に働くだけでは不十分で、「虎穴に入らず、虎子を得る」という手法が必要だと痛感しています。

 例えば、日雇い労働者が、体調を壊して、その日の仕事を休んだとします。あるいは、勤務時間中、ずっと昼寝をしていたとします。当然、その日分のお給料は出ません。下手をしたら、解雇されます。

 僕たちは、これが当たり前だと思っています。   しかし、こういう仕事をやっていても、決してお金持ちにはなれないように思います。 第一、身体はひとつしかないのですから、大切にしなければなりません。  

 突破口は、やはりお金を儲けるシステムを作ることです。  システムが生身の人間に変わって、利益を生み出すようにするのです。

 例えば、賃貸マンションの大家さんであれば、自宅で寝ているだけで、毎月、賃貸料が収入として入ってきます。

 あるいは、ベストセラー作家であれば、自宅で寝ているだけで、印税収入が転がり込んできます。

 しかも、例えば、そのような不労所得者や不在労働者が、高級ホテルのレストランで食事をしながら、下の方で重い荷物を持って這いずり回る肉体労働者を見下ろしたとします。

 そして、「僕は、何にも仕事らしい仕事をしないのに、あの人たちより遥かに高収入だ。やっぱり、頭の出来が違うんだよね。」とでもつぶやけば、自尊心と優越感が炸裂しそうです。

 なぜ人が、株や宝くじやギャンブルにこれだけ熱中するかと言えば、そのような不労所得こそが、一発逆転のお金持ちへの道だと、直感的に感じているからでしょう。    

山田宏哉記

追記。 では、「虎穴に入らず、虎子を得る」にはどうすればいいか。「他人を雇う」と「罠を仕掛ける」というパターンがあります。

2006.11.26

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