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  掃除屋で語るワーキング・プア

 僕は、意図的にリアルタイムの経済情報からは、一歩身を引いています。

 特に、1日単位の株価などを追うということは、まずありません。  少なくとも、情報収集するなら、年単位のマクロな経済状況でないと、投資時間と労力を回収できないのです。

 そんな中、若年労働問題に関しては、ここ10年ほど続いているマクロな時代状況なので、丹念に情報を収集しています。  第一、僕自身が、「大学院にも通うフリーター」です。

 かつて、自由の象徴として、「フリーター」が語られた時期がありました。次に、親元ですねかじり生活を続ける「ニート」が話題になりました。

 そして今、「ワーキング・プア」(働く貧困層)です。『東洋経済』『ダイヤモンド』『アエラ』などの週刊誌で話題になりました。たぶん、僕もこれに分類されます。

 一言で言ってしまえば、「一生懸命働いても、(正社員でないために)決して豊かになれない人たち」です。

 今、若年層の間で、ものすごく増えています。  僕が働いている掃除屋では、ほとんど全員が、「ワーキング・プア」に該当します。

 年収が200万円以下だと、生活保護水準になりますが、そもそもアルバイトで年収200万円を超えるには、相当、身体に無理をきかせる必要があります。

 というわけで、本日、掃除屋の人と「ワーキング・プア」の雑談をしてきました。

   そうだよ。35歳を過ぎると、アルバイトでも、外国人労働者に押し付けるような単純3K労働以外、募集がないのだよ。

 しかも、フリーター経験など、日本のビジネス社会からは、ゴミ同然の扱いしか受けません。

 30歳を過ぎてフリーターをやってるようじゃ、末はホームレスになるか、自殺するしかないね。あっはっは。("あまり"真に受けないように)

 軽い気持ちで話したのですが、何せ話題が重かったようで、「突き刺さった」と言ってました。(全然、場の空気を考えてない。)

 それでも、「もっとワーキング・プアのことを教えてほしい」と言われたのが印象的でした。いや、僕もマスコミ情報の受け売りをやっているだけなのですけどね。    

山田宏哉記

追記。 まあ、ワーキング・プアだろうと、別にホームレスや物乞いに転落したり、餓死するわけじゃないから、どうでもいいと言えば、どうでもいいのだけどね。

2006.11.28

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