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  出版縦横記 献本営業編

     個人的に、僕がアルバイトをしている出版社のベストセラー小説を6冊ほど買いたいという注文を受けました。「家に送ってほしい」ということだったので、おまけとして、2冊、話題のコミックをつけて発送しました。

 僕が出版社から書籍を買い取って、他の人に売ったりプレゼントする、という方法は、思ったより軌道に乗っています。

 と言っても、僕個人の利益目的でやっているわけではありません。  例えば、出版社から1,000円で買った本を、1,000円で売り渡したとしても、長期的・総合的に見れば、大きな意味があるのです。

 何より、純粋に自力で稼ぐ、という経験は大きな財産になります。  やはり、自分のお給料分くらいの売り上げは、自力で出せないと、と思います。

 これらは、将来への投資・布石です。あるいは、出版業界全体への恩返しです。

 というわけで、結果的に毎月、僕の日給の2日分くらいは、出版社に逆流しています。

 こうして見ると、出版社にとって、相当、僕は「雇い得」ではないでしょうか。勤務時間外に非公式の営業活動までしているのですから。

 もっとも、はなから「雇い得」になることが狙いなのです。僕の収入全体のうち、本を売って自力で稼いだ比率は、高いほどいいのです。その方が、会社も大事にしてくれますからね。      

山田宏哉記

追記。 またしても、話題書がでたので、個人的な献本営業生活が忙しくなりそうです。

2006.12.7

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