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  あなたも「極秘情報」が入手できる

   奥菜秀次(著)『落合信彦・最後の真実』『捏造ジャーナリスト 落合信彦』(鹿砦社)を読みました。お騒がせの鹿砦社から出ているので、一応、目を通しました。

 本書の趣旨を一言で言うと、「"国際ジャーナリスト"の落合信彦は、ゴーストライターを多用する盗作作家である。」ということです。それを、あれこれ証拠付で延々と書いています。

もともと僕は、落合信彦さんの書いたものを全く読んでいないので、本当のところはよくわかりません。

 ただ、ひとつ勉強になったことがあります。

 それは、本書によると、落合さんの言う"極秘情報"は、それらしい洋書からの引き写しだったということです。どうせ日本人は、洋書をほとんど読まないから、どうせバレないだろうと。

 英米人の間では誰でも知っている公知の事実を、「世界で、俺だけが知っている」と勝手に「衝撃の極秘情報」に仕立て上げる手法は、勉強になりました。

 なるほどね、"私の極秘情報によれば"とは、洋書からの無断引用だったのか。  つまりそれは、国家秘密的な意味での「極秘情報」ではなく、「他人に知られたら私が困る」という意味での「極秘情報」だったのです!

(ただまあ、洋書からの無断引用を非難すれば、日本の作家・評論・学者の相当部分からボロが出るだろうけど。)

 僕は、公開情報に関しては「情報源を明記する」のが習慣になっているけど、まさか情報源を秘密にするだけで、これほど成り上がれるとはね。

 僕もCIAやロックフェラー関連の洋書を読んで、「CIAやロックフェラーの衝撃的な極秘情報」でも入手しようかな。これで僕も"国際ジャーナリスト"の仲間入りか。  

山田宏哉記

追記。 ただし、鹿砦社の本は、毒気が強いので、要注意です。

2006.12.22

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