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  出版縦横記 電話の傾聴編

  田坂広浩(著)『仕事の報酬とは何か』(PHP)を読みました。  仕事に対する静寂な思索書なのですが、テクニカルな意味での収穫もありました。  それは、「電話の傾聴」という技術です。

 オフィスで仕事をしていると、当然、上司に電話がかかってきます。  仕事の手を休めずに、その内容に耳を傾けるのです。

 もちろん、これはある種の「盗み聞き」ですから、いくら衝撃的な内容であっても、表情は平然として何も聞いていない振りをする必要があります。

 一流のプロフェッショナルは、みな、これをやっているというのです。  実は、僕も無意識のうちに、やっていました。

 やっていたけど、どうにも公言するには、後ろめたさがありました。  しかし、田坂さんが著作に書いたことなので、黙認されている行為なのでしょう。  ですので、今後は、意識的に「電話の傾聴」を行おうと思います。

 確かに、編集者の方と社外の人間との電話のやり取りは、本当に勉強になります。

 具体的に、どのような手順で仕事を進めるかといったことは、やはり現場で覚えるのが、一番の近道です。

山田宏哉記

追記。 精神的なことは、個人の好みが分かれますが、読んで損はない本です。

2006.12.23

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