ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (1101)

  エリート掃除屋の交渉術

   年末年始は、出版社の仕事が休みになります。  そこで、収入の調整をするため、年末年始だけ、掃除屋の仕事を延長することにしました。

 現在は、午前7〜10時の契約ですが、一週間ほど7〜13時に変更になります。

 ところで、本日、掃除屋で、「13時まで延長してくれないか」と頼まれました。  特にさしせまった予定はありませんでした。  しかし、僕は「今日は、ダメですね」と断りました。

 みなさんは、僕がなぜ断ったか、わかりますか。  何も、「掃除屋を軽蔑しているから」ではありません。  いやまぁ、掃除屋をバカにしているのは事実ですが、断った理由は他の部分にあります。

 答えは、「突然のことだから」です。  (たかが)掃除屋のことで、自分の生活リズムを壊したくないのです。

 えてして、凡庸な掃除屋連中は、お金のことしか考えません。  だから、年末年始だけ延長するのなら、今日延長したって変わらないじゃないか、などと考えます。

 全然、違います。  予め、スケジュールに組み込まれたことをこなすのと、突発的な仕事をこなすのでは、全く意味合いが異なります。

 「お金がもらえるから」などと、自分の時間を削って安易に仕事を受けていると、それこそ、日雇い労働者と同じような境遇に転落します。

 ビジネスで人に会いに行くときには、アポイトメントを取っていくのが常識です。 さらに言えば、僕にとって掃除屋の仕事は「必要悪」です。

 だからこそ、僕は、「アポなし」の掃除の仕事は、基本的に受けないことにしているのです。 これぞ、「エリート掃除屋」の交渉術です。

山田宏哉記

追記。 もっとも、出版関連の仕事であれば、突発だろうが、無理してでも引き受けます。世の中、メリハリが大切です。

2006.12.26

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