ジョン・スミスへの手紙
サイバー・ラボ・ノート (1108)

 なぜオタクの対人能力は低いか

 人の世を生きるうえで、最も大切なもののひとつに、対人能力があります。

 それは何も、友好関係を築くということに限定した話ではなく、生命のやり取りという極限的な状況を含んでの話です。

 ですので、異性と仲良くなるのも、ナイフを持って襲い掛かってくる暴漢を生活するのも、対人能力が具現化したものです。

 そんな中、オタクと呼ばれるような人たちは、対人能力が低いと言われます。これは、僕も常日頃から感じていることです。

 僕が思うに、オタクの対人能力は低いのは、人としての嗜みに欠けるからです。

 教養人は、ある専門的な事柄について深く知っている(実践している)のと同時に、人として持つべき嗜み(例えば、映画、芝居、音楽などに常日頃から接すること。あるいは、芸事をすること)を持っています。

 わかりやすく言えば、「話題が豊富」ということです。つまり、他者との共通する部分をつくることによって、他者とつながることができるのです。

   オタクには、「自分の興味があるごく狭い分野について深く知っている」という部分しか(場合によってはそれすら)ありません。

 また、自分が興味を持っている分野を、他の人に理解してもらおうという意欲も希薄です。

 まぁ、現実には、美少女アニメの素晴らしさを吹聴した所で、馬鹿にされるのが落ちですが。

 たださ、ではなぜ、美少女アニメに肩入れするかと言ったら、例えば、現実の女性とうまくコミュニケーションが取れないからでしょう。あるいは、過剰な幻想を持っているからとか。

 つなり、オタクは、「対人能力が低い→現実逃避→さらに対人能力が低くなる→さらに現実逃避…」という悪循環に陥っているのです。

 だからね、オタクが対人能力を向上させるための特効薬といえば、地に足をつけて、人としての嗜みを積み重ねるしかないと思うのですよね。

山田宏哉記

追記。 ちなみに、僕自身は、武術・格闘技を始めてから、対人能力が目に見えて向上しました。

2006.12.30

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