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  トンネルを前にしたとき

   新しい世界、困難な状況に飛び込むというのは、先の見えないトンネルに突入するようなものです。

 いざ、トンネルを前にしたとき、立ち止まるか、引き返すか、全力疾走で駆け抜けるか。問われていることは、まさにその選択です。

 そのトンネルは、どこか違う素晴らしい世界につながっている。ただ、暗闇を通り抜けずして別世界に行けないとしたら、後は覚悟を定めるだけです。

 ハードな生活の真っ只中で、将来が見えないというのは、精神的に堪(こた)えるものです。

 ただ、出口の見えないトンネルの中だからこそ、一刻も早く抜け出すようにダッシュするべきではないかと思います。結局は、無我夢中で全力疾走するしか、よき未来は待っていません。

 この世の中では、知恵と技術をつかみ、経験を積み、能力を鍛え上げれば、行き先に光が射してきます。決まり事は、思いの他、単純なのです。

 おそらく人は、闇の世界でこそ、自己を耕すことができます。  どれだけ、「逃げ出したい」と思うような状況に身を置くことができるかが、勝負です。

 例えば、牋貽も早く辞めたい瓩箸いΔ茲Δ頁給激務の厳しい会社に就職したとき、そこは、これ以上ない人間修行の場になります。

 立ち止まるのか? 引き返すのか? この際、強行突破で犇遒曳瓦韻覘瓩靴ないんじゃないのか。愚痴を垂れてる暇なんかないだろう。

 厳しい環境の中で、先の見えないトンネルの中で、どれだけ自分にとって糧となるものをつかみ取っていけるか。

 その踏み抜いた場数こそが、いざ、トンネルから抜け出したときの、最大の財産になるように思います。

山田宏哉記

P.S.「嫌なことに立ち向かう」。言うは易し行うは難し、の典型例です。 

2007.10.18
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