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  狷常瓩鮗茲衞瓩

 私事で恐縮ですが(?)、現在、全身打撲で、「あぅあぅあぅ」という状態です。

 生身の格闘をする度に、「大怪我をするのではないか、ひょっとしたら死ぬのではないか」と思います。

 かつて戦争に行かざるを得なかった若者たちは、何を思ったのだろう。  いやいや、「かつて」というのは、日本の話で、今でも戦場に送られる兵士は貧国の若者たちです。

 おそらく、生命の危機に瀕する場が目の前に差し迫ったとき、「未来が閉ざされる」というような意識作用が起こります。

 例えば明日、激しい戦闘があるとしたら、明後日のことが全く見えなくなります。あるいは、修羅場が1時間後だとすれば、2時間後の未来は全く見えなくなります。

 戦場の兵士たちが目標とすることがあるとすれば、それは「生きて帰る」ということでしょう。そのときは、何気ない日常が、光り輝いて見えるでしょう。

 戦いを前にしたとき、大切なことは「一旦、生命を捨てる」ことではないかと思います。恐怖に駆られると、身体が硬直して、相手の攻撃を浴びやすくなります。

 僕は今、自分が生きていることがとても嬉しい。  閉ざされていた未来が、再び開かれたときの開放感というのは、何ものにもかえがたいものがあります。

山田宏哉記

P.S. でもやっぱり死にたくないので、次の戦いに向け、圧倒的研鑽を積む予定です。

2007.11.3
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