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  自陣&敵陣での戦い

 サッカーでは、ホーム(本拠地)とアウェイ(敵地)という区分があります。当然、ホームの方が勝率が高くなります。

 人間、ややもすると、嫌な思いをしたくないばかりに、どうしてもホームで戦いたがり、アウェイを敬遠したがります。

 自分に対して好意的な感情を持った観客。 逆に、自分に対して悪い感情を抱き、ブーイングを浴びせようと待ち構える観客。

 たとえば、僕にとって文筆劇場はホームに相当します。 だからこそ、ホームで勝負し続けたくなります。

 しかしまた、それが成長を阻害していることもまた事実です。元来、相手の土俵で勝負して勝ってこそ、完全な勝利といえます。

 極端な話、昔からの自分のファンを納得させる作品を提供することはそれほど難しいことではありません。これまでの延長線上の努力で間に合うからです。

 逆に、自分に対して敵対視する観客の中で、観客をうならせるパフォーマンスをすることこそ、本物の実力者といえます。

 特に若い頃は、自ら敵陣に乗り込み、自分に対して冷たい観客の前でのパフォーマンスの経験を蓄積していくことが、自分の可能性と潜在能力を広げていくで、大切だと思います。

  山田宏哉記

P.S. 近頃、「持つべきものは友人」と痛感しています。

2007.12.1
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