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  警察は誰を逮捕するのか?

   厳密に言うと、警察は、悪人や犯罪者を逮捕するわけではありません。  意識の薄く、運の悪い生贄(スケープゴート)を逮捕するのです。

 日本では、二十歳になるまで飲酒や喫煙は禁じられています。  しかし現実には、例えば大学の新歓コンパでは、18歳の未成年が堂々と酒を飲んでいます。

 また、「未成年ですから…」と酒を断れば、周囲から「無粋」というレッテルを貼られます。

 つまり、日本の大学のサークル団体は、そのほとんどが犯罪者集団なのです。しかし、警察は黙認しています。下手をすると、彼らはタバコではなく、別の薬草(?)を吸っています。

 一方で、よく高校生が部室で酒や喫煙をして、警察沙汰になります。

 これは、おかしいのではないでしょうか。おかしくありません。そもそも警察が、法律に接触する行為をした人を逮捕すると考えるのが、誤解のもとなのです。

 道で拾った百円玉をネコババすれば、拾得物横領罪に問われます。  スピード違反や信号無視も、大半の人がやっていることです。  にもかかわらず、ある人は御用になり、ある人は自由放任状態です。

 魚釣りをする人は、川にいるすべての魚を釣り上げようとはしません。  何匹か、マヌケで運の悪い魚が引っかかれば、いいわけです。  警察が国民を逮捕するときも、これと同じです。

 警察からすると、間抜けで運が悪い人間が逮捕されれば、それでいいのです。  冤罪で捕まって人生を棒に振った人は、気の毒ですが、本人の責任です。  警察に疑われるような風体であること自体が、悪なのです。

   法律に接触する行為をしている人や企業は、いくらでもあります。  政治家や経営者や公務員などは、大抵、叩けばホコリが出てきます。  その中で、警察に逮捕されるというのは、やはり本人がウスノロなのです。

 悪事を働いたことではなく、己の知恵不足をうらむべきでしょう。  法律違反ばかりしながら、御用にならない悪党はいくらでもいるのです。  

  山田宏哉記

P.S. また、例えば冤罪で懲役30年になった場合、晴れて無罪が証明されても、失われた人生は戻ってきません。

 「やられ損」もいいところです。自然界の掟では、「やられる方が悪い」が大原則です。

2007.12.7
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