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  口述 なぜ日本人は匿名でブログを書くのか

 「ウェブ時代の倫理」というお喋りをしました。その中で、「なぜ日本人は匿名でブログを書くのか」という話をしています。

 外国では、ブログを書くにも、実名でモノを言うのが一般的なようです。ところが、日本では、ブログを書く人は匿名が圧倒的に主流です。考えられる理由としては、おそらく以下のようなものがあるでしょう。

 1.パブリックに対する意識の欠如。
 2.村社会ゆえのしがらみ。
 3.自意識過剰。
 4.自分の発言に責任を持ちたくないということ。
 5.個人情報の保護(?)のため。
 6.書く内容に「後ろめたさ」が含まれるため。

 しかしね、「パブリック(世の中)に対して、自分の考えを問う」ということを考えたら、実名で書くのが基本です。

 例えば、筆名が「あんぽんたん」では、どんなに立派なことを言っても、説得力がありません。

 どうにも日本人のコミュニケーションは、「村社会の談合」が基本で、「公共の精神」が希薄というのは、否めません。

 ただ、<書く内容に「後ろめたさ」が含まれる>ということは、僕自身が反省しなくてはいけないことです。

   正直、僕が日常生活で関わる人たちのなかで、(ブラック・ジョークを解さない人など)文筆劇場を読まれるとキツイ人は、確かに存在する。

 それは、ある特定のカテゴリーの人たちに対して、僕が「後ろめたいこと」を書いているからだと思います。これまでの内容には、齟齬をきたす記述が多々あることは、否めません。

 大きくいうと、僕は今、「ウェブでは、後ろめたいことを表現するものだ」という行動規範が日本人の間に広がっていることを、非常に危惧しています。

 ただ、ウェブ上に文章を書く以上、「他者に面と向かって言える内容か」「選挙カーなり凱旋車に乗って演説できる内容か」ということは、各自が倫理として持つべきだと僕は思う。

      山田宏哉記

P.S. というわけで僕は今後、日常生活の中で、文筆劇場というウェブサイトを運営していることを、積極的に言うようにするつもりです。

2007.12.23
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