ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (1580)

 定収入としての知識・情報

   一ヶ月のあいだにいくらお金が入ってくるかということは、誰しも関心を払っています。ところが、一ヶ月にどれだけ「知識・情報」が入ってきたかということには、無頓着だったりします。

 僕は、これからの時代、金銭と同じような感覚で、「知識・情報」をとらえた方がいいと思います。

 道で偶然、10万円を拾ってネコババするのと、一ヶ月に10万円の定収入があるのでは、現時点で持っているお金の金額は同じでも、意味が全く異なります。

 お金に関して言えば、安定した収入があることが何より大切です。偶然手にしたお金では、「次」がありません。

 知識や情報も脳に対して「安定供給」することが、大切です。  現時点で、何を知っていて、何を知らないかということは、大した問題ではありません。お金でいう「月給」に相当するものが、どの程度かということこそが、重要です。

 「必要な知識・情報は、グーグルで検索すればいい」というのは、すでに時代遅れの発想です。そういう人は、遠からず「何が必要な知識なのかわからない」と途方に暮れることになるでしょう。

 というのは、何が必要な知識・情報であるかということ自体を判断するためにも、直感をフォローするため、膨大な知識と情報が必要になるからです。

 お金については、汗水垂らして働いて稼ぐことも大切ですが、知恵を働かせて、「(寝転がっていても)お金が自動的に入ってくるシステム」を構築する点においてこそ、他人と差がつきます。

 知識・情報に関しても同じことが言えます。まず、真面目に読書するなどの習慣に加えて「知識・情報の定収入」を確保したならば、加えてどれだけ「自動的に知識・情報を収集し、さらに脳に供給するシステム」を確立できるかが、この高度情報社会でのサバイバルを左右します。

 金銭での昇給よりも、知識・情報の昇給スピードの方がはるかに速いし、他人と圧倒的な格差となってあらわれます。

 現時点では、RSSリーダー、ポッドキャスト、シリコン・オーディオあたりをどれだけ活用できるかが、「知識・情報の定収入」を加速度的に昇給させてゆくカギを握っているように僕は感じます。ただし、もちろん今後、さらに便利で効率的なツールが登場するでしょう。  
 
追記 . 耳学問派に朗報。耳からの言語入力で使用する脳の部位と、記憶を想起するために使用する脳の部位は、同じ側頭葉です。  

 山田宏哉記

 2007.12.28
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