ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (1843)

 オモチャとしてのスプレッドシート

   今まで内心、バカにしてきたものが、実はすごいものだったと気付くことがあります。

 スプレッドシート(エクセルなどの表計算ソフト)に対する認識も、そのひとつです。

 アルバイトの募集などでよく、「ワードとエクセルが使える人」などという条件がつくことがあります。

 例えば、エクセルにシコシコと名前や住所を入力するのは、単純作業であって高付加価値の労働とは言えません。だから、偏見を持っていました。

 スプレッドシートは、使い方の定まっていないオモチャのようなものです。汎用性の高さは、PCと共通しています。

 スプレッドシートは、実は使い方を覚えるよりも、使い道を考える方が、はるかに重要です。「この業務でも使える、あの業務でも使える」とどんどん工夫を重ねて、成果をあげることができます。

 高付加価値を生むエクセルの作業は、使い道を考えた上での「編集」と「計算」です。間違っても「言われたからやりました」というような、単なる「データ入力」ではありません。

 スプレッドシートが威力を発揮するのは、例えば、何百、何千という数の従業員の査定評価や給料の計算といった極めて生々しい場面においてです。社員のTOEICスコアなどを管理するにも役に立ちます。

 巷のエクセル教本を読んでもちっとも身につかないのは、おそらく扱うデータがリアルでないからです。エクセルで、自分の会社の従業員の平均年収や理論年収、あるいは人件費などを計算すれば、嫌でもスプレッドシートの威力に驚嘆すると思います。

 ホワイトカラーの事務系職種をやっている若い人にとって、スプレッドシートは商売道具そのものです。

 特に、VLOOKUPやCOUNTIFといった数式を使いこなせるようになれば、実務でも役立つので、「データ入力が関の山」という層に大きな差をつけることができると思います。  

 追記. 今日は、定時で帰ることができたので、喀血ネタからエクセルネタへと変更しました。

山田宏哉記

 2008.10.8
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