ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (1860)

 乞食化する池袋の若者たち

 池袋の新文芸座でオールナイト上映を見終えて駅に向かう途中、驚くべき光景を眼にしました。

 ダンボールを敷いて路上で寝ている若者たちが、そこら中にいるのです。服は小奇麗なもののまさに、乞食やホームレスそのものでした。10月末の気温ですから、下手したら風邪では済みません。

 あぁ、ネットカフェに止まるお金もないのか。マクドナルドで一夜を過ごすお金もないのか。今や池袋は、若者たちの貧民街と化しつつあるということかもしれません。

 ただ、不思議なことに、「若者を見殺しにするこの社会への怒り」みたいな感情は、湧いてきません。そもそも、僕自身は彼らとは別世界の人間だという自負があります。貧民として犁澪儉瓩垢襪里蝋修錣覆い韻譴匹癲◆峩Υ供廚筺崙云陝廚呂靴泙擦鵝

 乞食同然の若者諸君。正直、僕は君たちを見下しています。

 君たちは、ツケを払うべき時が来たのです。僕は、学校時代、真面目に勉強しましたから、大人になった今、さして財布の中身を気にすることなく、好きなものを食べて、好きな本を買って、好きな映画を観ることができます。

 終電を逃して、ネットカフェに泊まることはあるかもしれないけれども、野宿や路上で寝ることはありえない。

 翻って、君たちはどうか。君たちは、自己研鑽を積むべきときに、努力をしてきたか。

 例えば、優秀な生徒が勉強や部活に精を出していたとき、君たちはカラオケやTVゲームやバカ番組で「暇つぶし」をしていた。そして今更、自らの不遇を社会や企業のせいにして、ことたれりとしている。

   だから、貧民なんだよ。今までも、これからも、乞食同然の生活しかできないんだよ。自業自得とは、まさにこのことです。たとえ、低賃金の単純労働の働き口しかないとしても、絶望せずに生きていくしかありません。

(あるいは自決するしかありません。「自決」の意味はわかりますか?)

 読み書きソロバンもロクにできない程度の脳で、現代社会を生き抜こうとすること自体が誤りなのです。

 それにしても、彼らを覆う閉塞感は、相当なものであるはずです。彼らが優良企業に正社員として入社できる確率はほとんどゼロでしょう。まともな日本語が話せない時点で、アウトです。

 今後、池袋で野宿する若者たちのあいだから、どんどん犯罪者が出るでしょう。万引きや窃盗などの軽犯罪から、放火や自爆テロの重犯罪にいたるまで、まさに犯罪の人材バンクです。

 さらに、新文芸座の近辺は、風俗店が多いですから、乞食化した若者たちが強盗に押し入り、「タダでプレイさせろ」と要求するかもしれません。これでは、おちおちと池袋で犢蘯入アルバイト瓠壁俗嬢の婉曲表現)もできませんね。

 まさに社会の害虫! 東京都には、景観を損ねる若者乞食を、さっさと犇扈瓩靴討發蕕い燭い發里任后覆瓦瓩鵝△気垢に言い過ぎた)。

 追記. 彼らの写真を撮って、物笑いの種にしようかと思いましたが、さすがにそれは僕の中のかすかな良心がとがめました。 

山田宏哉記

 2008.10.26
 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ