ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (1870)

 口述 言語の4技能をどう操るか?

 言語の4技能をどう操るか?というお喋りをしました。

 英語力の上達のためには、「読む・書く・話す・聞く」の4技能をバランスよく鍛えることが重要とされます。英語に限らず、日本語に関しても、このことは同じでしょう。

 教養のない人間は、「日本人は英文法や英文読解は得意だけど、英会話の能力が低い。これからは英会話の時代だ」などという俗説を信じて、蹉跌を舐めます。

 日本人は、決して英文法や英文読解が得意ではありません。英語を使わなくても支障なく生活できるので、それはそれで構いません。

 思うに、ジャンクフード店でコーヒーを注文したり、その辺の外国人に対して道案内をしたりするために英語の勉強をするというのは、涙が出るほど無駄な努力です。

 ウェブ上では、英語の情報が質・量ともに圧倒的です。ですので、まずもって必要なのは英語を「読む」能力です。

 英語圏の情報を自分なりに租借して活用していくということこそが、おそらく教養層の日本人に求められていることです。そして、知的レベルの高い英文を読む能力を支えるのは、何といっても文法と語彙力です。

 無教養な外国人と「あぅあぅあぅ、アイ・アム・ホームレス。ギブ・ミー・チョコレート」とか言い合って、意志疎通をはかれたと勘違いするのは、インテリジェントな(?)我々のすることではありません。

 そして、常に感じていることですが、英会話以前に、日本語の「読み書き会話」と「基礎的な思考力」に欠けている人が何と多いことか。  

 追記. ちなみに、本当に英会話が役に立つのは、拳銃を突きつけられたときとかでしょう。「フリーズ」とか「ホールド・アップ」の意味がわからないと、大変なことになります。 

山田宏哉記

 2008.11.3
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