ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (1883)

 情報革命が変える学歴ヒエラルキー  

 今、僕の文章を読んでいる方は、大学を卒業したか、大学在学中か、大学入学予定だと思います。  

 いずれにせよ、中学を卒業したら普通高校に進学し、大学受験をするということに何の疑問を感じなかったことと思います。疑問を感じていたとしても、行動に移さなければ同じことです。  

 そして、大学卒業者は、ほとんど無意識的に「大学卒は高校卒よりも学歴的に価値がある」と信じきっています。  

 ここで僕の学歴コンプレックスの告白をします。僕は、高等専門学校(高専)卒業者には、正直、劣等感を覚えます。  

 若いうちから手に技術をつけるということは、どう考えても素晴らしいことです。高専で行われていることは、技術のエリート教育ではないかと僕は考えています。  

 大学で高専に相当するレベルの教育が行われているかと言うと、甚だ疑問です。  

 「鉄は熱いうちに打て」という言葉が指し示すように、技術を身につけるには、若い頃の方が圧倒的に有利です。プログラミング言語なども、30を過ぎてから身につけるというのは相当に困難でしょう。  

 情報革命が旧態然とした学歴ヒエラルキーを変えつつあります。即ち、座学より技術の時代です。下手な大学に行くより、高専卒業生が優遇される時代は既に到来しています。事実、高専卒に対する求人数は、大卒を上回っています。  

 難関大学の卒業生でも大半が、技術・能力面で高専卒に太刀打ちできないかもしれません。高度経済成長を支えながらも常に日陰者であり続けた高専に今こそ光を当てるときのような気がしてなりません。

   追記. 「大卒は高卒より優秀か」という議論は、改めてやります。 

山田宏哉記

 2008.11.13
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