ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (1897)

 年収2万ドルで働く希望  

 先回、日本の子供たちの多くは、年収2万ドル程度で働くことになるだろうという話をしました。

 もちろん、「好きな仕事であれば報酬が低くても構わない」という軟な世界ではなく、エリート中国人がやりたがらない業務であることは言うまでもありません。求人広告には「誰にでもできる簡単な仕事です!」とでも記されるのでしょう。

 年収2万ドルであれば、結婚することも、子供を持つことも厳しいかもしれません。実は、それでいいのです。弱肉強食の世界では、弱者に子孫を残す権利はありません。自然界では当たり前の掟です。

 実際、地球の適正人口は、約5千万人とされています。食糧や資源の事情を考えると、余剰人員を養う余裕はもはやありません。

 これが大きな視野で見たときの世界と日本の未来像です。本来は政治家が語るべきビジョンですが、語ったとたんに首が飛ぶでしょう。

 では、社会的に尊敬を受けず、金銭的にも恵まれず、子孫を残す権利も奪われた多くの日本人にとっての生きがいや希望とは一体、何になるのでしょう。

 参考になるのは、まずはスローライフやロハスの考え方でしょう。現世に対してあまり過大な欲求や野心を持ったりせず、淡々と生きる。たとえ貧しくても、ヨガに励んだり、宗教的に敬虔な生活を送ることは十分に可能です。

 もうひとつは、オンラインやゲームの世界に慰めを見出すことです。セカンドライフのような仮想世界でセレブな生活を楽しんだり、ネットゲームの中で存分に活躍することによって、現実世界に対するガス抜きになります。

 将来、ゲームメーカーが年収2万ドル層を対象とした結婚・育児ゲームを発売するでしょうから、それを楽しむのも悪くないかもしれません。

 そして、これらのすべてに飽きたら、牋続攣爿瓩鯀択する。やがて、道端に貧民の死体が転がっていても、誰も気にしなくなっていく(ごめん、さすがに言い過ぎた)。

 ともあれ強者にとっては、頭数だけは多い年収2万ドル層にいかに狎犬がい瓩筬犂望瓩鰺燭┐襪ということがますます重要になっていくことでしょう。

 追記. あぅあぅあぅ、狎犬る瓩辰堂燭徳農欧蕕靴い海箸覆里任靴腓Α

山田宏哉記

 2008.11.23
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