ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (1898)

 裏社会という教養  

 おおよその予想がついている方が多いと思いますが、僕は「裏社会」系の書物がとても好きです。幻冬舎のアウトロー文庫などは、必ずチェックするようにしています。

 ヤクザやマフィアもの、違法スレスレの商売のネタや狄与版簀祗甅犧承臭甅猖稾甅犒彩浬雖甦慙△僚饑劼砲蓮∨槐重に触手が伸びてしまいます。

 日経新聞やビジネス書が扱うような表の社会と、魑魅魍魎としたアンダーグラウンドな世界は、密接にリンクしています。最初の頃は、どこがどう関連しているのかすらわかりませんでしたが、勉強しているうちにある程度、見えてきます。

 そして何より、タフに生きるためのノウハウの宝庫です。

 例えば、単にヤクザを暴力団とか反社会的勢力と呼んでいるだけでは、見えてこない日本社会の構図があります。彼らが存在するからには、背後にそれなりの理由が存在します。

 例えば、生活保護やホームレスや日雇い労働の問題。ヤクザが生活保護の受給者からお金をピンハネしたり、ホームレスに生活保護申請をさせたり、日雇い労働者に失業給付を受けさせたりして、日本の国家財政からお金を引き出していることは、公然の事実です。

 さらにひどい場合、ベンツを乗り回すヤクザ本人が生活保護を受けていたりします。

 では、表の経済が、生活保護受給者やホームレスや日雇い労働者に対して、有効な政策を打ち出してきたかと言えば、そうではありません。むしろ、「臭いものには蓋」で黙殺してきました。

 また、外国人労働者が何よりほしいのは、日本人として戸籍や国籍です。そこで、偽装結婚や(理由ありで失踪や殺害された人などの)戸籍の売買が行われることになります。こういう場面でも、裏社会の人間が暗躍することは言うまでもありません。

 欲望うごめくこの世界の水面下で、一体何が起きているのか。良識ある一般市民は、ほとんど知りません。心臓が弱い方は別に知らなくてもいいのですが、彼らがいかに襲い掛かってくるかということは、知っておいた方がいいと思います。

 健全な生活を送っていれば、彼らは近寄ってきませんが、ひとたび何かのトラブルに巻き込まれたとき、彼らはあなたの全財産を毟(むし)り取るために襲い掛かってきます。

 さらに重要なことは、猗爐薛瓩涼罎砲老抻,篋枷十蠅鮟蕕瓩箸垢觜餡噺⇔呂盍泙泙譴襪箸いΔ海箸任后今こそ、もっと裏社会のことを知り、タフに生きるという姿勢が必要ではないでしょうか。

 追記. もちろん、僕自身は純然たる堅気であり、平凡なサラリーマン(趣味は読書)です。

山田宏哉記

 2008.11.24
 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ