ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (1903)

 なぜ嫌いな飲み会でも参加するのか?

 本音では職場の飲み会が大嫌いだという人は、結構いるようです。

 しかしそういう人でも、上司に向かって「飲み会は時間とお金の無駄遣いです。今後は二度と誘わないで下さい」とは言いません。業務外のことですから、別に言ったっていいのにね。

 上司も部下も酒が嫌いであろうと、「まぁ、居酒屋で一杯」となることが少なくありません。

 ハッキリ言っておきましょう。多くの日本企業で、職場の飲み会に参加するか、しないかは確実に査定に影響します。上司は、飲み会への参加・不参加をもって、部下の忠誠心をはかっているからです。

 ですので僕は「どんなに酒の席が嫌いであろうと、職場の飲み会には業務として参加するべきだ」という立場です。お客さんに頭を下げたり、書類を作ったりするのと同じように、職場酒というのは業務(サービス残業)の一環なのです。

 忠誠心というのは、まさに魔物です。自分が偉い立場になったとき、何より求めるのが相手からの忠誠です。

 なぜ、会社の行事は「自由参加」をうたいながら、実質的には「強制参加」なのか。「不参加」を表明するのは、空気が読めない人や忠誠心の薄い人ばかりです。これは、飲み会に「不参加」の人が昇進のメインストリームから外れるということと同義です。

 僕の生来の性格は、相当にドライです。ただ、食い扶持をつなぐために社会人になった以上、否応なしに理不尽な派閥争いや忠誠心表明競争にも巻き込まれていきます。

 僕が会社を立ち上げるとしたら、この手の前近代的な牋み会文化瓩楼豼櫃垢襪箸海蹐任后

 とはいえ、現実はしがない平凡なサラリーマン(趣味は読書)。

 はいはい、職場酒は楽しくて仕方がないですよ。

 酒があればこそ、お互いが腹を割って、本音で語り合えるし、わかりあえる。まさに、これ以上ない時間とお金の使い方ではないでしょうか。全く、嬉しくてため息が出るよ。

 追記. 文筆劇場にこれだけ書いてきて、これ以上どこに「本音」があるというのだろう。

山田宏哉記

 2008.11.28
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