ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (1938)

 退潮する日本語ポッドキャスト戦線

 日本語ポッドキャストのリスナーにとって、残念なニュースが続いています。

 僕が毎週聴いている範囲で、「日経ビジネス 編集長のとれたての話」「伊藤洋一のRoundUpWorldNow」「Rock on radio」の3番組が既に年内での休止を発表しています。いずれの番組も日本語ポッドキャストの番組としては最もレベルの高い部類に入ります。

 代わりに、知的水準の高いポッドキャスト番組が出現しているかというと、答えはネガティブです。つまり、"日本語ポッドキャスト資源の枯渇問題"がますます、顕在化してきました。

 環境的にはモバイル学習という革新的なスタイルをとることができるのに、傾聴に値する番組がなくなってきている。既に知的水準の高いモバイル学習者は、日本語ポッドキャストの世界から撤退するべき時がきているように思います。

 おそらく具体的な対策は、大きく分けて3つあります。

 (1).英語のポッドキャストに切り替える。

 (2).有料のオーディオ・ブックに切り替える。

 (3).(オリンパスの)ラジオサーバーを利用して、NHKラジオ第2放送や放送大学のコンテンツをメインのモバイル学習教材にする。

 既に、僕はメインの学習教材は、(3)ポッドキャストよりもNHK第2放送と放送大学の番組へとシフトしてきています。単純な話、番組制作費が充実していることが透けて見えます。

 (1)英語のポッドキャストの世界は、僕にとってもほとんど未知の世界です。ただし、BBCやナチュラルサイエンス系のポッドキャストをみる(聴く)限り、質と量ともに日本語のポッドキャストの世界を凌駕していることは間違いありません。

 (2)のオーディオ・ブックもスパイスとして悪くはないですが、例えばFebeが音声化している本は、自己啓発と仕事術がメインなので、臨界点を超えると「もういいよ、マイベイビー」という気持ちになってきます。

 それ以上に、次から次へとオーディオ・ブックを購入するのは、優良企業等に勤めているビジネスパーソンでなければ金銭的に続かないでしょう。

 自分がやっているということもありますが、お勧めは(3)をメインにして、必要に応じて(1)と(2)を取り入れるという手法です。

 おそらくは、ここが日本人にとってのモバイル学習最前線です。

 追記. ついこの間まで、僕もポッドキャスト学習を勧めてきましたが、時代の流れは速いものですね。

山田宏哉記

 2008.12.20
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