ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (1944)

 ありきたりの話 中国人上司と年収2万ドル

 やたら、私と同姓同名の名前が登場する2ちゃんねるのスレッドがありました(なぜか中央大学関係)。折角なので、学生や受験生に向けて一言コメントしておきましょう。

 ちなみに中央大学は、受験難易度とネームバリュー(社会的評価)を考えたときに、相当にコストパフォーマンスのよい大学と言えるでしょう。特に、体育会的な雰囲気になじめない学校秀才タイプの人には合っていると思います。

 ただし、それ以上に重要なことは、どうせみなさんの多くは、将来、中国人上司の下で年収2万ドル(≒ウォルマート従業員の平均年収)程度で働くことになるであろう、という残酷な現実です。

 これは何も特定の大学出身だから受ける不遇というわけではなく、日本の若い人たち全体に襲いかかってくることです。

 自業自得でしょう。親に甘やかされ、社会に甘やかされ、時代に甘やかされた人間の末路は、悲惨なものです。

 本当は、誰もが日本以外の国でも生きていけるだけの技術と能力を磨くべきなのですが、それができる人は多くありません。

 日本国外でも一端(いっぱし)の収入を得ながら生きていけるのは、基本的にはエンジニア系(即席SEを除く)の人たちに限られます。ですので、世界水準でみれば、日本の一流(と呼ばれる)大学出身者よりも、高専出身者の方が、遙かに高いサバイバル能力を持っています。

 学校歴(どの大学を出たか)と職務遂行能力(仕事ができるか)の間には、あまり関係がありません。

 そして人間は大抵、皮肉にも自分がバカにしていた対象に蹂躙させる羽目になるのです。みなさんは、これまでバカにしていた中国人の下で働くことになり、バカにしていた工業高校出身者や高専卒に先を越されることになるのです。

 追記. ありきたりですが、謙虚であるというのは大切なことですね。

山田宏哉記

 2008.12.25
 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ