ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (1946)

 最後のライフステージ

 2008年の会社の業務が終わりまして、年末年始の休暇(9連休)に入ります。

 振り返ってみると、去年の今頃は、就職活動の真っ最中で、今のような生活をしているとは想像もしていませんでした。

 小学校に入学する。中学校を卒業して、高校に入学する。大学を卒業して大学院に進学する。そして、就職し、実社会で戦うことになる。

 これまでの、そんなライフステージの変化の裏には、いわば敷かれたレールがあって、周囲の環境に後押しをされていました。

 僕もまた、随分と「一流大学に入学し、一流企業に就職する」という日本人のメンタリティに抵抗感を覚えつつも、振り回されてきたと思います。

 だからこそ、受け身の姿勢でも、何とか誤魔化すことができた。理屈の上では、高校進学や大学進学以外の選択肢もあったのに、日本人の大勢に従ってきた。

 しかし、これからはそうはいかない。ライフステージの変化は、自らの手で勝ち取っていかなければならない。

 下手をすると、同じような毎日を繰り返して、企業人として定年を迎えることになる。どんなに鈍感な人でも、そのことに全く疑問を感じないということはありえないでしょう。

 日々、会社の業務と格闘しながら、更なるライフステージの進化を勝ち得るのは、決して容易なことではありません。責任の重い業務を終えて帰宅したときの達成感と疲労感は、やはり経験しなければわからないでしょう。

 基本的には、"二足の草鞋"が通用するような甘い世界ではない。

 僕にとって、これが最後のライフステージの変化になるかもしれない。それでも、社会人となった今、初めて自分の人生が自分のものになったような気がします。

 追記. その意味で僕にとっての2008年とは、「自由って、こういうことだったんだ」と日々実感する年でした。

山田宏哉記

 2008.12.26
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