ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (1955)

 宴会で酒を飲むな

 私事で恐縮ですが、宴会で酒を飲まないことにしています。仕方ないので最初の一杯は、ビールに付き合いますが、その後は専ら、(健康のためにも)ホットウーロン茶です。

 飲み会が終わったら、当たり前のようにウェブ製作と勉強が待っているからです。酒を入れて、脳をシャットダウンさせるわけにはいきません。

 しかも、宴会の時間は、睡眠時間から天引きしますので、健康面からも、アルコールを摂取するなど、愚の骨頂です。職場酒に対して、僕と全く同じスタンスを取っている人は、少数派でしょうが、確実に存在しています。

 厳しい言い方ですが、会社の業務以外にやるべきことを持たないから、宴会で酔いつぶれても、何の危機感もなく、平気でいられるのです。

 今、世界で起きている戦争や飢餓からも眼を反らして、嗜む酒は美味しいですか?  

 人生に対して、自ら仕掛ける人ならば、僕たちが飲み会の席でいい気になっている間も、必死で研鑽を積んでいるはずです。例えば、モノカキの卵ならば、「食事や洗濯の時間すら惜しい」という気持ちで、キーボードを叩いていることでしょう。

 実力勝負の世界では、「飲み会で忙しかった」などいう言い訳は、一切、許されない。そんなざまでは、結局、何も成し遂げられないままに、人生を終えることになるでしょう。

 甘いんだよ。生意気なんだよ。未だ世間が認める一端の人物でもないくせに、酒なんて飲んでいい気になっているんじゃねえよ。酒の席のあとは、大抵、そう自分自身に罵声を浴びせることになります。

 こういう、切り立った向上心は、和やかな雰囲気を乱し、周囲との軋轢をもたらしますので、普段は猫をかぶっています。

 もし、あなたが庶民として可もなく不可もない人生を送りたいならば、「積極的に飲み会とかに参加して、人脈の形成とかにいそしんだ方が得ですよ。えっ、既に忘年会や新年会の予定で一杯? それは素晴らしい!羨ましい!」という対応をすると思います。

 それはそれで、人それぞれ、善悪のつけようのない重みのある人生です。

 しかし、もしあなたがこの限られた人生の中で、何事かを成し遂げたいと思っているなら、「宴会で酒なんか飲むな。その間もライバルたちは必死で研鑽を積んでいる」と強く警告しておきます。

 追記. 今年はまだ終わらない。

山田宏哉記

 2008.12.30
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