ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2317)

 今更、生活水準の向上について

 学生時代に比べると、随分と生活水準は向上したように思います。

 高田馬場で下宿をしていたときは、風呂なしトイレ共同の4畳半の部屋を月3.6万円で借りていました。隣の部屋のおじさんも、映画のシナリオを書いているとか言う怪しげな人でした。

 食べ物は、だいたい毎食500円以内を基準にしていました。吉野屋やはなまるうどんは、家計にやさしくて助かった覚えがあります。

 収入の絶対額が少なかったので、これでもカツカツというか、赤字に近い生活でした。  時給\1100の掃除屋の仕事と、時給\850〜900の出版社の編集アルバイトを組み合わせて、よく生きていたものだと思います。

 社会人になってからも、いきなり生活水準は向上しませんでした。

 最初の半年は、収入は増えたものの片道1時間半の通勤電車にゲンナリしました。文字通りの席取りゲームが繰り広げられ、そこでの勝敗がその日の仕事のパフォーマンスにまで影響を及ぼしました。

 その後、宮仕えの関係で横浜暮らしをすることになりましたが、住むことになった東戸塚は"陸の孤島"のようなところで、バスがないと生活できないような土地柄でした。

 振り返れば、今、住んでいる大森の部屋は、とても恵まれています。通勤電車に乗る必要もなければ、お風呂で読書をしたり、ビールを飲んだり、変なトレーニングをすることもできます。

 きっと、これ以上の贅沢は、生活上の必要ではなく、嗜好の部類に入るでしょう。

 世間では、不況と騒がれているけれども、ここ数年、僕の生活水準は劇的に改善しました。

   追記. 後は、仕事の成果を出すだけです。

山田宏哉記
 
 2009.10.14
 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ