ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2327)

 ウィンドウズOSに対する個人的意見

 新しいウィンドウズOSが発売されるということで、IT業界周辺では話題になっています。

 アップグレードなどを考えている人にとっては、「ホーム版」にするか、「プロフェッショナル版」にするか迷っている人もいるかもしれません。

 そんな人のためにウィンドウズOSに関して、あまり知られていないことを書いておきます。

 普通の人は、廉価な「ホーム版」の方が開発コストが安く、高価な「プロフェッショナル」の方が開発コストが高いと考えます。しかし、事実は異なります。

 ウィンドウズの開発工程は、まず「プロフェッショナル版」が作られ、そこからいくつかの機能を潰して使えないようにして、「ホーム版」として売り出しています。だから、実際には低機能の「ホーム版」の方が開発コストがかかっています。

 普通の企業であれば、こんな無駄なことはしないでしょう。しかし、独占的な地位にある企業であれば、こういう価格調整をした方が、利益が押し上げられるようです。

 わざわざ、開発コストをかけて、低機能の製品を作り、低価格で販売するというところに、マイクロソフトのビジネスモデルの老獪さがあるとも言えます。

 しかし、ここには何とも言葉にはしがたい"悪意"のようなものを感じはしないでしょうか。僕もこのようなビジネスモデルには、不誠実さを感じます。なぜなら、ウィンドウズOSには、機能を潰すための開発コストも上乗せされていて、それは消費者がかぶることになるからです。

 IT業界に"マイクロソフト嫌い"の人が少なくないのは、おそらくこのようなマイクロソフトの体質が、一因となっています。

 僕は今、ビスタとXPのPCを使っています。しかし、グーグルがアンドロイドOSを発売したなら、そちらに乗り換えるつもりでいます。

 ウィンドウズの新OSを、「ホーム版」にするか、「プロフェッショナル版」にするか迷っている人は、以上のようなことを知っておいても、損ではないでしょう。  



   追記.というわけで、僕はウィンドウズの新OSに対しては、当面「静観」で行きます。

山田宏哉記
 
 2009.10.17
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