ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2333)

 【実務家の批評】副収入原論

 一般論として言えば、組織からの勤労所得だけに頼って生活設計をするのは、危険なことです。

 組織の業績が好調な時はいいですが、ひとたび業績が悪くなると、とたんに生活の危機が訪れます。仮に組織が潰れでもしたら、とたんに路頭に迷うことになります。

 その意味で、勤労世帯にとっても副収入があることは、とても貴重なことです。副収入だけでも食べていければ、言うことはないでしょう。

 実際、ビジネスパーソンの関心も高いようで、『ビッグ・トゥモロー』のような雑誌は、毎回、副収入の特集と言ってもいいくらいです。

 僕は今、"副業"と"副収入"と言う言葉を厳密に使い分けて、"副収入"の話をしています。この区分に関しては、あまりコアな話はできませんが、察する人は察して下さい。

 ただし、一般に組織はこれを嫌います。なぜなら、勤労所得のみを収入源にしている労働者の方が、使い勝手がいいし、"言いなり"になりやすいからです。

 副収入のことは、本職の人間関係の中では、話題にしないことが鉄則です。宮仕えに満足している人に対して、わざわざ「株で100万円儲けた」とか、自分からそういう話をする必要はありません。

 確かに、自力の知恵と能力だけでお金を稼ぐことができたなら、組織から毎月決まった給与をもらっている人に対して、どこか優越感を感じる気持ちは理解できないこともありません。しかし、それは絶対にやってはいけない。

 人間は感情で動く動物です。そういう虚栄心を披露するから、「男の嫉妬は何とやら」で、足下をすくわれることになるのです。

 多額の副収入があるにしても、宮仕えの中では、そんなことはおくびにも出さず、誠実に仕事をして、平均以上の成果を出す。

 これは、ビジネスの世界を生きる上での大前提でしょう。

   追記.以上、宮仕えでは一切、文筆やウェブ製作の話題をしない人間のぼやきでした。

山田宏哉記
 
 2009.10.19
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