ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2344)

 このままでは埋没してしまう

 書店を覗くと、大抵、顔を知っている人が作った本が並んでいます。しかも結構、いい場所に。何であんな奴が作った本が。これで、「焦らない」とか「悔しくない」と言ったらやっぱり嘘になります。

 もっとハッキリ言うと、「俺は何をやっているんだ」と自己嫌悪に陥ります。

 自分の知っている人たちが既に社会的に活躍しているという事実は、週末の武装解除した感情に突き刺さります。

 単純に収入の話をするなら、その本を書いたり、編集したりしている人たちよりも、僕の方がお金を稼いでいるかもしれません。

 中堅以下の出版社の社員が恵まれた給料をもらっているとは思えない。フリーのライターともなれば尚更でしょう。それでも、どうしようもなく「羨ましい」と感じます。気が狂いそうだ。

 おそらく僕は、生活を根本から立て直す必要がありそうです。まず、環境を変える。

 第一に、今のようにファミレスやカフェで原稿を書いているようでは、ダメでしょう。白木屋でビールを飲んでいるようでは論外。

 何がダメかと言うと、環境面であまりおもしろいことが期待できないからです。何より、生活臭に満ち、緊張感に欠けた弛緩した雰囲気がダメダメ。

 基本方針として、これからは、六本木ヒルズのライブラリーで原稿を書いたり、ウェブ製作ことにする。実は、前々から会員になると宣言していて、まだ会員になっていませんでした。

 六本木までは、大森から30分で行けるので、平日にでも行くことは充分に可能です。それをしないのは、どこかで「宮仕えで疲れた」と甘えているからでしょう。

 はぁ? ちょっとばかり高い収入を得ているからといって、それがどうした? カネに魂でも売ったのか?

 それで、満足なのか? 平穏に生きることに満足してしまったのか? まさに飼い慣らされた家畜。

 もっと、エネルギッシュに生きろよ。「疲れた」なんて言うな。牙を剥け。復讐しろ。

 殺るか、殺られるか。それだけが真実だろう?

 あのクソ野郎どもが活躍しているというのに、なぜ、そんなところで燻っているんだよ。

 ファック。俺だって、努力しているんだよ。

   追記.以上、「良識ある社会人」を演じていることへの反動が噴出しました。

山田宏哉記
 
 2009.10.24
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