ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2347)

 【実務家の批評】"飯の種"だと思えば耐えられること

 社会人と学生では、求められる水準の高さが根本から異なります。そして、甘えが許されません。

 例えば、学生であれば、メールやFAXの宛先を間違えて送っても、笑って済ますことができます。また、大した情報を扱っているわけでもありません。

 しかし、社会人がメールやFAXの誤送信をやったら、大変なことになります。笑って済ますような企業もあるかもしれませんが、少なくとも、まっとうな企業ではありません。

 特に個人情報が含まれた顧客名簿などが情報流出したら、被害の大きさは計り知れません。

 ほとんどの新社会人は、学生時代には注意されなかったようなことを注意されると思います。テクニカルなことから、精神論まで、確かに僕から見ても、荒が目立ちます。

 あまりに細かいことを、あまりにうるさく注意されるので、内心、会社を辞めたくなる人もいるかと思います。

 上司や先輩が口うるさく言うことは、実は"飯の種"そのものなのです。ビジネスパーソンとして下座の業を積まない限り、誰も教えてくれません。

 通常、コアな情報は部外者に対して非公開です。

 例えば、下っ端のペーペーには厳しい上司も、お客さんに対しては、愛想よくしているはずです。

 そして、お客さんが何か粗相をしても、特に咎めたりしないはずです。しかし、同じ失敗を部下の新入社員がしたら、厳しく叱責するということは、日常茶飯事でしょう。

 それを"理不尽"だとして、上司の悪口を言うのは間違っています。そういうコアな情報は、門外不出の"飯の種"なのです。

 特に、ビジネスパーソンとして野心を抱いている人にとっては、授業料を払ってでも叱られる価値があります。

 お金をもらって"飯の種"を教えてもらっていると考えれば、会社や上司の悪口を言う愚かさに気が付くものではないでしょうか。

   追記.当然、"飯の種"の質と量を高めることが、よりよい人生へとつながります。

山田宏哉記
 
 2009.10.24
 記事一覧へ戻る 文筆劇場・トップ