ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2357)

 眠れぬ夜にインナー・ユニバースへ

 先日、昼間に眠りすぎて夜なかなか眠れませんでした。そこでふと、生まれてから今までのことを映像記憶で振り返ることにしました。

 これは時間の使い方としてなかなか有益でした。

 「色々あった」というのが、正直なところです。いつもまだ、人生が始まっていないつもりでいるけれども、随分と遠くまで来ました。

 幼い頃から、何も変わっていないような気もすれけれども、何もかも変わってしまったような気もします。

 一方で、何十年か生きているのに、意識の上で覚えていることはほんの一握りのことに過ぎません。これは少し寂しいことのような気がします。僕が性格的に忘れっぽいこととも多少、関係があります。

 「なぜ書くのか」と言われれば、案外、「忘れてしまうから」「忘れてしまうのが怖いから」ということが大きいかもしれません。記録として残しておけば、一旦忘れてしまっても、記述が触媒となって、映像記憶が蘇ってくることが結構あります。

 「丁寧に過去の経験を振り返る」というのは、若い人はほとんどすることがないと思います。でも、眠れない夜にすることとしては、意義深いことだと思います。

 来し方を無視して、行く末をよりよい方向に変えることはおそらくできません。

 眠れぬ夜にインナー・ユニバースへ。僕にも、その中で遊べるだけの記憶の蓄積はあったようです。

   追記.ははは、安上がりなエンターテイメントもあったものです。

山田宏哉記
 
 2009.11.4
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