ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2368)

 実務家の腕時計

 くりらじさんのポッドキャスト番組「むんころ」にて、「時計」をテーマにした回があり。大変興味深く拝聴しました。僕自身、時間には異様にこだわりながらも、真正面から時計について語ったことはほとんどないのが意外なくらいです。

 最近、腕時計を持たずに生活する人が多いようです。どうやら「携帯電話で時間を確認すればいい」ということのようです。

 これがそもそも間違いの元です。

 まず、大前提の話をします。「携帯電話で時間を確認する」というのは、周囲にあまりよい印象を与えません。

 特にオフィスで仕事をしている人が、たとえ時間を確認するためであれ、勤務時間中にチラチラと携帯電話を見ていたら「何だ、こいつは」となります。

 同様の理由で、携帯電話を電卓代わりに使うのもNGです。大事な交渉の席で、相手が携帯電話をチラチラ見たり、何やらボタン操作をしていたら、どう思うでしょうか。

 「時間を確認していました」とか「電卓代わりに使っていました」と言われても、悪印象は拭えないでしょう。

 これが腕時計をチラッと見る仕草だったら、特に問題になることもありませんし、電卓を熱心に叩いていれば、むしろ「仕事熱心だな」という印象を与えられます。

 僕は古い型の人間なのかもしれません。しかし、まっとうなビジネスパーソンの主流にとっては、「時計代わりに携帯電話を使う」など論外です。

 僕はかれこれ3年くらい、カシオのFishing gearという腕時計を使っています。高級でも何でもないですけど、耐久性があり、針と液晶表示の両方で時間を確認することができるのが気に入っています。

 スーツを着たビジネスパーソンがGショックをつけていたら、結構違和感がありますが、僕が使っている時計は実務家にも違和感なく使えます。

 執務中は、腕時計を外してデスクの脇に置いて、時々、チラチラと時間を確認しながら作業をします。というのは、腕時計をしたままだと、確実にキーボードを叩くスピードが落ちるからです。

 それでも、外出する際は、必ず腕時計をつけます。腕時計をしていないと、自分が根無し草として漂流しているかのような「実存的な不安」に陥るからかもしれません。

 以上、「実務家の腕時計」ということで記しました。
 
 追記.さて、ここで一句。「携帯を 使う人ほど 貧乏人」。

山田宏哉記
 
 2009.11.13
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