ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2370)

 【実務家の批評】組織人として、次の一歩  

 若いビジネスパーソンが毎日、遅刻や欠勤せずに職場に通えるようになったとき、次に目指すべき目標とはどのようなものでしょうか。

 単純な話をしましょう。おそらく次の一手は、誰の指示を受けなくても、組織の利益になる行動ができるということです。

 具体的に言えば、朝、職場に出勤して、「今月、何をするべきか」「今週、何をするべきか」を踏まえた上で、「今日、何をするべきか」を自分で決められるようになるということです。

 言葉にすれば、当たり前だと思うでしょう。しかし、これが当たり前にできる人は、比率としてもそれほど高くないと僕は見ています。

 上司から、「コピーしておいて」と言われたからコピーするとか、「あの資料を作れ」と言われたから資料を作るというのは、若手の担当レベルのビジネスパーソンとしても下の部類に入ります。

 コピーが必要なら上司から言われる前にコピーしておくべきだし、必要な資料くらい踏まておいて、自分から上司に「あの資料を作りましょうか」と確認するべきでしょう。

 この雇用不安の時代に、組織で基幹的なホワイトカラーとして働くならば、これくらいのことはできて当たり前です。

 仕事ができない人には、勤務時間中に「暇な時間」というものが存在します。仕事の全体像が見えていないから、細かい指示を受けないと動けない。

 いわゆる「指示待ち人間」です。思うに、「指示待ち人間」にとどまる限り、仕事はたいして面白くありません。

 もちろん、そんな人に大量の仕事、あるいは難易度の高い仕事を任せるのは、組織運営上、問題があります。だから、ますます仕事が減り、最後には戦力外通告を受けるという悪循環に陥ります。

 まず、朝、出勤したとき「今日何をするべきか」をある程度、自分で決められるだけの裁量と組織の中での立ち位置を手にするということ。

 おそらくこのあたりが、組織人としての次の一歩になるのではないでしょうか。
 
 追記. もちろん上記のような目標達成のためには、上司等から「優先順位の選択権とスケジュール管理を任せてもらう」だけの信用と信頼を得ることが必要不可欠です。

山田宏哉記
 
 2009.11.13
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