ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2389)

 "超能力"に関する覚書き

 森達也氏のTVドキュメンタリー『職業欄はエスパー』(1998年2月24日放送)を観ました。番組放送当時は、スプーン曲げが「本物か、トリックか」で論争があったように記憶しています。

 さて、透視能力、予知能力、テレパシー等が実在するのか、個人的な感想を書いておきます。

 まず、透視能力について。人間の感覚には個人差があります。単純に物体が透けて見える人や紫外線が見える人は、案外、存在すると思います。

 技術的には、既に透視機器は産業用に開発されています。いずれ"透視スコープ機能付き"の眼鏡や携帯電話が発売されて、社会問題になるでしょう。

 女性のファッションも、"透視防止素材"を使っていることがセールスポイントになるかもしれません。

 予知能力について。これは例えば、"1秒後の世界"が見える人なら、いるのではないかと思います。リアルタイムの知覚が、常人より1秒くらい先取りしている人がいても、自他共に特に違和感なしに生活できるでしょう。

 実際、例えばTVの生放送は、何秒かタイムラグがあるようですが、ほとんどの人は気にしていないでしょう。

 もっとも、"1秒後の世界"が見えれば、カジノのトランプゲームで大勝ちすることができるでしょう。プロのギャンブラーの中には、一定数、そういう人が含まれているのではないかと思います。

 テレパシーについて。強く"気"や"念力"を発すれば、周囲の人に何らかのインパクトを与えられるということはあるでしょう。もっとも、これは携帯電話やツイッターの登場によって、技術的に実現してしまいました。

 空中浮遊について。トリックを使わない限り、物理的に自分の身体を空中に浮かせるのは、不可能でしょう。

 "超能力"は重力に対しては、分が悪い。"超能力"の主戦場は、せいぜい「額に3枚重ねた1円玉を貼り付ける」とか「紙を浮かせる」くらいのレベルです。特殊な体質の人なら、手をかざすだけで軽い物体を動かすことができるかもしれません。

 "宇宙人との遭遇"について。これはまず、当人の脳内現象でしょう。金縛りに遭ったときの幻覚は、あたかも"現実そのもの"のように感じられます。これは僕も経験済です。

 人間の"際どい能力"に対する僕の率直な考えは、以上のようなものです。

   追記. もっとも、面白いのは超能力が実在するかよりも、テクノロジーが可能にする人間の能力の拡張です。

山田宏哉記
 
 2009.11.29
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