ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2392)

 【実務家の批評】一定の高度に達するまで

 私見ですが、社会人になってからの一定期間は、あまり"プライベートを楽しむ"ということは考えない方がいいと思います。もちろん、要領の良さに自信がある人は別です。

 飛行機の離陸直後と同じで、安定飛行に入るまでは、危険がいっぱいです。まずは一定の高度に達することを最優先で考える。

 具体的には、宮仕えが終わったら、余暇を利用して、仕事術の書籍を読んだり、業務関連の講習会に参加した方がいいと思います。困るのは結局は自分です。

 少なくとも僕は、そうしなければ、環境に適応することができませんでした。そして今、ようやくその一定期間が終わろうとしていることを自覚しています。

 宮仕えに必要なことは、宮仕えの時間内に片付けることができるようになりつつあります。つまり勤務時間以外に、それほど"仕事に役立つこと"ばかりしなくても、何とかやっていけるようになりつつあります。

 ここ2年程、即時的に実務で役立つ書物を中心に読んできました。ビジネス書でも、知的にスリリングなものよりも、「仕事の進め方」や「組織の中でどう立振る舞うか」といった常識的で明日からでもすぐに役立ちそうなものを中心に読んできました。

 もちろんこれからも、そういう側面は必要でしょう。ただ、徐々に自分の興味のあるものを読んだり、聴いたりするように、シフトしていこうと思います。能力的に、そうしてもさして宮仕えに支障が出ないようにはなってきました。

 1日中、仕事のことを考えれているというのは、結構ストレスがかかるものです。健康にも良いとは言えません。

 ただ、それを踏まえた上で、社会人になってからの一定期間は、何としてでも目の前の仕事を覚えることに集中する。組織の中で自分の居場所を確保できるかどうかは、それこそ死活問題です。

 そして、身体を壊してでも仕事に集中するべき期間は、さほど長くは続きません。

 だからこそ、プライベートは二の次にしてでも、まずは仕事で一定の高度を確保することを最優先に考えるというのは、それなりに有効な戦略だと思います。

 追記. 本気になれば、1日8時間もあれば、相当量の仕事をすることができます。

山田宏哉記
 
 2009.12.1
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