ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2405)

 男女の欲望が一致するとき

 「女は何を欲望するか」とは内田樹さんの著書のタイトルにもなっています。この問の重要性は、僕も折に触れて、感じるところではあります。

 「男女差よりも、個人差の方が大きい」というのは、全くその通りでしょう。

 ただし例えば、メカニカルなものや、テクノロジーに直接的な関心を持つのは男性の傾向があります。戦闘機や戦艦そのものに興味を持つのもどちらかと言えば男性でしょう。

 単純な話、「お金が欲しい」という気持ちは(たぶん)女性にもあるでしょう。

 「おいしいものが食べたい」という気持ちも(たぶん)あるでしょう。

 「オシャレをしたい」という気持ちも(たぶん)あるでしょう。

 その他、「恋愛・結婚をしたい」「いい男に抱かれたい」「健康でありたい」「精神的に豊かな生活をしたい」「いい仕事をしたい」「社会に貢献したい」などの気持ちも(たぶん)あるでしょう。

 もっとも、「有名になりたい」とか「学問を極めたい」とか「人を殺してみたい」といった感情があるかどうかは、微妙でしょう。

 こうして列挙すると、欲望というのは、割と男女共通の部分が大きいように思います。

 それでもなお、男女では、どこか欲望の質感が違うようにも感じます。

 以下、R15指定の話になります。

 特に、性的な感受性においては、違いが顕著で、ふと男と女はわかりあえないなのではないか、と一般論として感じることがあります。

 それでも、ふと男女がわかりあえる瞬間があるのではないかと一般論として気付きました。

 性的なコミュニケーションを終えて、一緒に添い寝する際、自分が眠りに落ちそうになったとき、相手も眠りに落ちたことがわかったりする。

 なぜかその瞬間だけは、男女の欲望が質感として一致するような確信を覚える(と男の誰かが言っていたような気がする)。まさに、真実の瞬間。

 これもまた、男が作り上げた一種の幻想かもしれない。だけど、結構、いい線を突いているのではないかと思います。

 追記. 以上、他人の褌で相撲をとってみました。

山田宏哉記
 
 2009.12.13
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