ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2416)

 月給20万円でどう生活するか

 学生の頃は、毎月、20万円稼ぐことができたなら、「言うことなし」だと考えていました。そもそも学生には、額面での20万円と手取りの20万円の違いも、よくわかっていないものです。

 今は正直、報酬が月20万円では、不足感と感じます。この認識の落差は一体、何なのでしょう。

 まず言えるのは、学生には学生に相応しい生活があり、実務家には実務家に相応しい生活があるということです。

 不便な立地の風呂なしのアパートに住んで、食事は吉野屋やマクドナルドで済ませて、本は図書館で借りて、音楽は違法ダウンロードして、服装はユニクロで固めるなら、月20万円もあれば立派に(?)生活していけるでしょう。

 しかし、社会人はこうは行きません。ネクスト・フェイズに入ったのだという認識が必要です。

 まず、風呂なしのアパートに住むという選択はありません。残業が深夜に及んだとき、「銭湯に行きたいので、帰ります」では、これだけで戦力外通告ものです。

 居住環境として、通勤時に公共交通機関(電車・バス)は使用しないのが望ましい。

 満員電車に乗っていては、本来は仕事に注ぎこむべきエネルギーを消耗します。人身事故が発生すれば電車は大幅に遅れますし、下手をすると自分がダイヴしてしまうかもしれません。

 だから、戦略的には職場のすぐ近くに住むのが原則です。確かに、勤務先が霞ヶ関や六本木にあると、賃借料の関係で、職場の近くに住むのは厳しいでしょう。

 しかし、山の手線の外側であれば、おそらく賃料の問題は解決します。

 都会であっても、新宿であれば高田馬場や新大久保(女性には勧めない)から自転車通勤可能ですし、品川であっても大森あたりから自転車で行ける距離にあります。

 いずれにせよ、終電や終バスを気にしていたら、徹底的に仕事をすることもできません。

 長期的に見れば、睡眠時間は平均で6時間以上必要です。"早寝遅起き"で自衛する必要があります。

 また、食事はいい素材のものにしないと、健康問題として跳ね返ってきます。勉強代はいくらあっても足りません。背広や外套は、ユニクロの商品とは桁が違います。

 将来に備えた軍資金というか、まとまったお金が必要だという認識も芽生えてきます。

 このように考えると、学生と実務家では、必要となる生活費が全く異なってくるということがよくわかると思います。

 追記. 結論。カネはいくらあっても困らない。

山田宏哉記
 
 2009.12.19
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