ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2423)

 ハードワーカーの職住隣接戦略

    何度か書いていますが、僕は通勤電車に乗っていません。職場から徒歩圏内に部屋を借りて生活しています。

 自分にとってはこれが当たり前なのでつい忘れてしまいますが、宮仕えをしている人の大半は、通勤電車に乗っているようです。

 毎朝、車内で身動きも取れない満員電車に乗るというのは、あまりスマートとは言えません。

 座席を確保するために始発駅まで戻って乗車したり、足を踏んだ踏まないで喧嘩になったり、痴漢と間違われて逮捕されたりしては、バカバカしいことこの上ありません。

 1年前、僕は横浜市に住んでいました。

 横浜といっても、"いかにも横浜"な場所ではなく、坂だらけの戸塚地区です。そこから毎朝、バスに乗って通勤をしていました。

 仕事とは全く別の問題として、通勤バスに乗るということは、本当に憂鬱でした。不満を言えば、切がありません。

 まず、20分に1本というような運行頻度が不満でした。しかも、終バスの時刻が21:00頃だったりして、乗り遅れることがしばしありました。結局、タクシー代がやたらとかかりました。

 また、バスは遅延しても、大抵、バス停で待っている人にはその情報が伝わってきません。事故に巻き込まれたバスを延々として待ち続けて、時間を浪費したこともあります。

 もっと根本的なことをいうと、僕は狭い空間に大量の人間が詰め込まれた状況が、生理的に嫌いです。これを「好き」という人の方が珍しいかもしれませんが、朝から気力が萎える状況ではあります。

 社会人は、ただでさえ仕事が大変なのだから、仕事以外の面での、悩みやストレスは、極力少ない方がいいと思います。

 毎朝6時に起きて真剣に考えることが、「今朝は電車に座れるだろうか」とか「あの乗客はA駅で降りるから、もうすぐ席が空くぞ」とかでは、明らかに思考と労力の無駄遣いです。

 睡眠時間の問題も重要です。終業が深夜0時だったとしても、職住隣接者が6時間は睡眠時間を確保できます。

 これが、通勤時間が90分となると、3時間睡眠に耐えなければなりません。3時間睡眠では、翌日の昼間は眠くなるし、ケアレスミスも誘発しやすくなります。

 そしてもちろん、ビジネスの現場は「通勤時間が長いから、勤務成績が悪くても仕方がない」と言われるほど甘くはありません。

 僕は現在、平日も睡眠時間を7〜8時間は確保し、毎朝7時半起きで、風呂に入ってから出かけています。考えることも仕事の中身に集中できます。

 これは職住隣接しているからこそ、できることです。そしてもちろん、ビジネス戦略として意図的にやっていることです。

 追記. それでもあなたは、職住隣接のハードワーカーに競争で打ち勝つ自信があるでしょうか。

山田宏哉記
 
 2009.12.29
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