ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2441)

 【実務家の批評】ピボット・テーブルを使っているか

 皆さんは、ピボット・テーブルを使っているでしょうか。

 近年は、家具にこだわりを持つ人が増えているようです。家具屋に行って、「テーブルはフラットではなく、ピボットの方が機能的です」と薀蓄を垂れれば、きっと大きな顔をすることができるでしょう。

 フラット・テーブルの使い方は、直感的に理解することができます。例えば、天板の上に皿を置いて料理を並べたり、一時的に作業や勉強のためのスペースとしても使用することができます。

 しかし、ピボット・テーブルの使い方は、なかなか他人に教えることが難しいように思います。

 使い方以前に"概念"を理解する時点で、多くの人がつまずくことになるでしょう。テーブルという"既成概念"あるいは"固定観念"を打ち破らないと正しい認識(ネクストフェイズ)に至ることはできません。

 何しろ、フラット・テーブルは形而下の存在ですが、ピボット・テーブルは形而上の存在なのです。

 大量のデータを集計する際、僕は大抵、ピボット・テーブルを使います。手作業でもできないことはなくても、膨大な時間がかかります。

 だからこそ、使い方を取得すれば、これほど重宝するものもありません。慣れれば、直観的に操作することができます。

 実務家の中には、「ピボット・テーブルが苦手だ」という人も少なくありません。だからこそ、差別化するための重要な要素になり得ます。

 一見したところ、ベッドは軟らかい方が気持ちよく、椅子は反っくり返るような型のものの方が快適に見えます。しかし、ベッドは硬い方が身体にはいいし、椅子も簡素なものの方が姿勢はよくなります。

 同様に、テーブルと言えば、盲目的にフラット・テーブルを連想するのはどうかと思います。「平らな天板が4本の脚の上に乗る」という構造が機能的で優れているとは限りません。

 ピボット・テーブルはフラット・テーブルよりも使い方を覚えるのが難しいですが、それだけの価値はあると思います。

 追記. ここは見栄を張って、「ウチのテーブルは、ピボット・テーブルだぜ」と自慢してみるのもまた一興でしょう。

山田宏哉記
 
 2010.1.19
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