ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2465)

 私の携帯情報端末論

 一応、僕はiPhoneユーザーです。携帯電話としては、日本のガラパゴス携帯を使っているので、iPhoneは2台目の携帯ということになります。

 iPhoneの通話機能は全く使っていません。専ら携帯情報端末として使っています。そして今回は、"携帯電話"ではなく、"携帯情報端末"の可能性を簡単に記しておきたいと思います。

 さて、僕は、入院中もiPhoneをそれなりに使っています。ウェブに接続可能なノートPCがあるというのに、わざわざiPhoneでウェブを閲覧したりする意味があるのでしょうか。

 意外にも、これがあるのです。例えば、「寝転がって、文章を読む」ためには、iPhoneという媒体が重宝します。

 僕は、池田信夫や内田樹のブログは、寝転がってiPhoneで読んでいます。僕の場合、PCの前に座るとどうしても"作業モード"になるので、他人の書いた原稿を落ちついて読むことが困難です。

 ですので、休憩ついでに寝転がったときなどに、彼らのブログを読むことができると、非常に重宝します。iPhoneだと、タッチスクリーンで文字の大きさやスクロール移動ができるという操作性の高さがあります。

 情報の媒体あるいは端末の問題は、小さいように見えて、無視できない問題を孕んでいます。

 例えば僕は、日経テレコンを通して、日経4紙の記事をバックナンバーを含めてウェブで読むことができます。それでも、入院中は紙の日経新聞を買っています。

 単純に「情報を買う」という観点から見れば、これは無駄なコストですが、背景には「新聞は紙の方が読みやすい」という理由があります(日経新聞の電子版が月\4,000というのは、相当に無謀な価格設定です)  

 話を戻して、iPhoneと同等程度の携帯情報端末を持っていれば、日常生活が便利になることは間違いありません。

 日本のガラパゴス携帯向けに作られた"携帯向けサイト"は、課金目的に作られた詐欺同然の代物です。

 例えば、PC向けのニュース・サイトが無料で、ガラパゴス携帯向けのニュース・サイトは、"情報料"を徴収するというおかしな慣習があります。"出会い系"と"着メロ"とか"学校裏サイト"のような"愚民向けコンテンツ"のオンパレードです。

 だからこそ、ウェブが普通に表示できる携帯情報端末が登場したことの意義は大きい。

 あまり声を大にする使い方ではないけれども、書店で面白そうな本を見つけたら、その場で買うという選択以外にも、iPhoneでアマゾンで中古で買うとか、図書館に予約を入れるということが可能になる。

 日本のガラパゴス携帯では、こんなことすらできなかった。

 まっとうな携帯情報端末が登場したことで、情報の入出力に関してはもちろん、日常生活も工夫次第で変わっていきます。

 そしておそらく、"時代を観る眼"というのは、こういう小さな変化を見逃さないものなのではないでしょうか。

追記.以上、TV廃人やガラパゴス携帯信者には全く関係のない話でした。

山田宏哉記
 
 2010.3.2
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