ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2470)

 NHKオンデマンドの経済合理性

 先日、NHKオンデマンドの「見逃し見放題パック」(月額\945)を契約しました。

 サービス内容としては、過去7〜10日程度のNHK番組(すべてではない)がウェブで視聴できるというものです。

 今のところ、番組内容には満足しています。

 2008年のサービス開始当初は、決して評判のよいものではありませんでした。確か、「TV番組のネット配信」の失敗例のような言われようでした。

 特にNHKはTV所有者から受信料を徴収しているのに、NHKオンデマンドが有料配信であることが問題視されました。

 僕は、ハードウェアとしてのTVを所有していないので、NHKに受信料を払っていません。NHKに払っているのは、このNHKオンデマンドの料金だけです。

 従ってTVの非所有者が、NHKオンデマンドを契約するということは、NHKがTV所有者から徴収した受信料で作成した番組を、格安で視聴できるということになります。

 海外に在住している日本人にとっても、NHKオンデマンドは利用する価値の高いサービスです。

 しかも、リアルタイムという制約にも縛られなくて済みます。この立場は、システムの盲点を突いたもので、極めて経済合理性が高い。

 普通の日本国民は、機械としてのTVを所有しているばかりに、NHKに高い受信料を払って、リアルタイムに縛られた低レベルの電波垂れ流しサービスを受けています。

 NHKオンデマンドは、直接的に情報強者が利益を手にし、情報弱者が不利益を被るモデルケースのひとつです。

 わかったか、TV老人め。

追記.TVの非所有者ほど、NHKオンデマンドを契約する価値があります。

山田宏哉記
 
 2010.3.3
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