ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2482)

 株式投資は人を自由にするか

 本日、A社の株式を売却して、B社とC社の株式を購入しました。

 B社は建設機械の国内大手で、C社はほとんどの人が知らないであろうIT企業です。どちらもBtoB企業です(油圧ショベルを買うような個人は考えないことにします)。

 また、インサイダー情報を持っているわけではありませんが、何となくC社はA社に吸収合併されるような予感がします。というわけで、割安な今のうちに株を購入しておきました。

 業界的には、資源・鉱物・社会インフラ系に注目しているのは毎度のことです。個別技術としては、淡水化技術を扱う企業に注目しています。

 さて、常に思うのですが、BtoC企業(個人消費者向けの製品を作る企業)に関しては、"情報格差"を利用した投資がしにくいものです。つまり、「掘り出し物」が見つけにくい。

 反面、BtoB企業には単に世間一般からの知名度が低いだけの優良企業がたくさんあるので、"情報格差"を利用して、割安株を探す楽しみがあります。

 これは就職に関しても同じことで、学生は知名度の高いBtoC企業を過大評価する傾向があります。  

 例えば、自動車部品メーカーのデンソーや建設機械最大手のコマツは、あまり学生の就職人気企業のランキング上位には入ってきませんが、手堅いビジネスをしています。

 反面、今やJAL(日本航空)と言えば、不良企業の代名詞ですが、ちょっと前までは就職人気企業の上位に入っていたことを忘れてはならないでしょう。

 また、世間一般に知名度の高いTV局も学生の就職人気企業の常連ですが、こちらも従来の広告収入モデルが通用しなくなって、今や"崩壊前夜"です。

 結局のところ、投資においても、就職においても、情報格差を利用して「優良なBtoB企業を狙う」というのが、最も合理的な選択のように思います。

 もっとも、就職においては、世間体や虚栄心が邪魔をして、どうしても「有名企業に勤めています」と言いたくなる気持ちもわからなくもありません。

 「デンソーに勤めています」では、情報弱者には「あぁ、100円ショップね」と思われるかもしれません。

 しかし、投資においては、世間体など一切気にすることなく、純粋に優良なBtoB企業の株式を購入することができます。そして、割と勝敗もハッキリとつきます。

 自分自身の"頭の良さ"とか"嗅覚の鋭さ"とか"勝負師との才能"に自信がある人は、株式投資をやってみると、案外、おもしろいと思います。

 うまくいけば、実際にお金を稼ぐことができますし、うまくいかなくても、色々と学ぶことがあるはずです。

 「経済に強くなる」ために、理論的には経済学を学ぶという方法がありますが、実務的には「株式投資をする」というのが、結構、効率的な方法だと思います。

追記.今までのところ、通算で約6万円の利益が確定しています。新しいノートPCを買おうかな。

山田宏哉記
 
 2010.3.8
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