ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2500)

 情報提供のための流通戦略

 自分のウェブサイトなどに情報を掲載するとき、意外と厄介なのは更新頻度と流通経路です。

 ウェブの更新頻度というのは、定期的な訪問者を確保する上で、最重要と言ってもいいくらいです。訪問者が"サムシング・ニュー"を期待するのは、無理からぬことです。

 大手のマスメディアであれば、人員が充実しているので、適宜、ウェブに新しい記事が掲載されます。

 個人のウェブサイトを運営する上では、文章を書くのも、アップロードをするのも、手作業で行うので、1日に何本も原稿を掲載するのは結構な手間がかかります。

 悲観的な見方をすれば、この時点で個人のウェブサイトでできる情報提供には限界がある、とも言えます。

 僕が、ツイッターを重宝しているのは、個人がウェブを運営する上での"更新頻度の壁"をある程度、打ち破ってくれるからです。

 これまで、「一言言っておきたいこと」とか「断片的な気付き」は特に表現されることなく、自分の中にしまってきましたが、それらを無駄なく情報の流通経路に乗せることができるようになりました。

 ご存じの通り、僕は自分のウェブサイトのトップページにツイッターへの投稿内容を閲覧できるように設置しています。当初は、このためだけにツイッターを始めました。

 例えば、僕がツイッターに投稿すると、ウェブのトップページが更新されるのと同時に、ツイッターのタイムラインにも同じ情報が流れます。このように情報は複線化して伝達されるのが望ましい。

 意外なようですが、ツイッターの登場以前には、こういうウェブサービスが見当たりませんでした。

 また、備忘録として一行情報や寸評を投稿しているうちに、ツイッターのフォロワーも登場しました。これは僕にとって思わぬ副産物でした。

 当然、ウェブサイトへの訪問者と、ツイッターのフォロワーは、一致するわけではありません。熱心な人は、どちらも読んでいるようですが、どちらか片方だけを読んでいる人もいます。

 ウェブに原稿として掲載する文章と、ツイッターに投稿する情報では、更新頻度、表現面、取り扱う情報のいずれにおいても、質的な違いがあります。

 これは、僕にとっては情報の流通経路が増えたわけで、非常に嬉しく思っています。

 以上は些細な例ですが、個人の情報提供が訴求力を持つためには、更新の時間軸と伝達手段(媒体)の複線化が有効だと僕は考えています。

追記.ちなみに、ツイッターでは、一般のイメージとは逆に「気軽につぶやかない」というのが、他人と差別化する上で有効。

山田宏哉記
 
 2010.3.20
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