ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2572)

 21世紀における"新聞の読み方"

 よく「最近の若者は、新聞を読まない」と言われます。新聞販売の営業マンも「ニュースはネットで見てますから」と言うと、すぐに諦めるようです。

 僕自身は、割と新聞記事に接している方だと思います。情報革命に伴い、原則、紙では新聞を読まなくなりました。

 むしろ、紙以外の媒体で読んだ方が圧倒的にパフォーマンスが向上します。

 紙の新聞に思い入れのある人は、「記事のレイアウトが大切だ」とか「ウェブで興味のわくニュースだけを追いかけていては、視野が狭くなる」と言うでしょう。

 ウェブ閲覧の一環として、新聞社のウェブサイトを訪問して、興味のある記事をクリックすることをイメージしているのでしょう。

 実はもう、これらの問題は既に技術的に解決済みです。

 僕は朝、ICレコーダーに"聴く日経"(音声版の日経新聞)の音声ファイルを放り込んで、2倍速で通勤途中に聴きます。主要ニュースはこれで幅広く押さえられます。

 また、仕事で目を酷使する人は、ニュースは音声で聴いた方が得策だと思います。

 一般紙は、iPhoneアプリ版の産経新聞を眺めます。これは、紙面そのままの記事のレイアウトがです。ですので、どれが重要記事(と産経が考えているか)が直感的にわかります。

 これは、新聞の値段というのは、紙とかインクとか新聞奨学生の人件費のことであって、"情報の値段"ではないということを示唆しています。

 もっとも、「読む」と言っても、ほとんど見出しと写真と図表を眺めるだけです。興味のある記事は、文字でも読みます。商業紙の紙面そのままが無料というのは微妙に笑えます。

 最も、ここまでなら、情報戦を有利に進めることはできません。

 僕の新聞記事情報のメインは、日経テレコン21です。日経4紙の記事がすべてデータベースとして蓄積されています。これに"キーワード検索"をかけて、必要な情報を次々と入手していきます。

 これなら、200字くらいの小さな記事でも自社関連の情報を見逃すことはありません。

 また、記事はテキストとPDFで出力できるので、保存性も高いです。

 "紙の新聞"でこれと同じことをやろうと思ったら、おそらく新聞を読んでスクラップするだけで1日が終わってしまうでしょう。

 日経テレコンを活用すれば、紙で日経新聞を読んでいる人より、格段に情報面で優位に立つことができます。

 もっとも、日経テレコンのサービスは有料で、しかも結構高い。バリバリ使うと毎月5万円くらいかかるかもしれません。

 同様に僕は、朝日新聞の記事DBも利用できるので、併せて利用しています。

 もっとも日経テレコンの利用権限に関しては、"意外な抜け道"があるので、各々、調べてみて損はないと思います。

   新聞記事のDBの使い勝手と情報量に比べると、逐次、ウェブサイトに掲載される情報を追いかけるのが、正直、バカらしくなります。

 もはや、紙の新聞を読むことはほとんどありませんが、以上のような"新聞の読み方"をしているため、情報面で"紙の新聞読者"に負けることは、ほとんどありません。

 この際、ハッキリ言いましょう。いまや新聞を紙で読むことに"惰性と哀愁"以上の意味はないのです。

追記.紙資源を無駄にしないためにも、もう新聞を紙で読む時代ではないでしょう。

山田宏哉記
 
 2010.5.13
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