ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2580)

 "発言フラグ"実践編

 "発言フラグ"というのは、「この後どういう本文が続くか」を宣言する記号です。適当な用語がないので、2010/5/7に私が勝手に作りました。我ながら、結構気に入っています。

 "発言フラグ"の基本思想は「本文は予め意図や属性(備忘録なのか、草稿なのか、主張なのか、余談なのか、質問なのか)を宣言してから書いた方が読者にとって瞬間的に判読できる」というものです。

 英語で言えば、文頭にHowがくれば「方法が問題なのだな」と判断できるし、Can youであれば「可能性に関わることだな」と本文の意図や属性をある程度、推測することができます。

 ツイッターを使う場合、日本語でもそのようなフラグの後に本文が続いた方がよい、というのが僕の考えです。

 参考までに、現在僕が使っている発言フラグをまとめておきます。

 備忘録…自分向けの記録。ただし、最低限の公共性は持つように心がけている。

 覚書…比較的、公共性を意識した投稿。世の中に対して、何か訴求したいことがあるときは、「覚書」のフラグを立てている。

 黒冗談…ブラック・ジョーク。基本的には冗談だが、時々、"本当のこと"が含まれている。

 ご連絡…事務的な連絡事項。ウェブサイトを更新した場合に使うことが大半。

 抜書…活字メディア(特に書物)からの引用。基本的には、私が重要だと感じた部分を抜書きしていると考えて差し支えない。

 参考…他人の記事や作品の紹介。内容の重要性はそれほど高くないが、役に立つ人にとっては、役に立ちそうな情報。

 重要記事…他人の記事紹介。これは「参考」フラグよりも、内容の重要性が高い。

 また、導入候補の発言フラグには以下のようなものがあります。

 予約投稿…Twit Delayなどを利用した時間差投稿であることを示す。

 場所…「今いる場所」に関する投稿文であることを示すフラグ。

 自文紹介…自文(自分が書いた文章)の紹介や解説であることを示すフラグ。

 もちろん、以上のものはあくまで具体例であって、実際の記号は、自分なりにカスタマイズするのが得策でしょう。

 例えば、人によっては、「翻訳」や「要約」あるいは、「○」や「×」や「△」を発言フラグにするのもありだと思います。自分の基準の枠内で一貫する必要はありますが。

 発言フラグと立てることで、"地の内面"と投稿文の間に、ワンクッションを置く。人格と発言が分離独立していることを明示し、"人格攻撃"や"炎上"を防ぐ。

 この有効性はもっと広く知られてもいいでしょう。

 "24時間情報戦"の時代です。だからこそ、単に「情報価値の低い"地の内面"を垂れ流すだけ」というツイッターの使い方を、僕は勧めない。

 確かに、「寒い」とか「死にたい」とか「トイレに行きたい」といった個人的事情は切実だけれども、投稿文がそればかりでは「何だかなぁ」と思います。

 それでリムーヴされると怒り出すのでは、やっぱり傍迷惑です。もう少し、公共性に配慮してもいいのではないかと思います。

 パッと見ただけでも、ツイッターのユーザーは、思考する"人間"と刺激に反応するだけの"動物"に分かれていることが一目瞭然です。どうせなら、人間側に来た方がいいに決まっています。

 "動物"のみなさん。"人間"に進化するためにも、発言フラグを立てましょう。

追記.僕が、発言にフラグに関心を持つようになった経緯は「発言フラグ入門」で書いています。

山田宏哉記
 
 2010.5.20
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