ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2593)

 "秒単位"のスキマ時間論

 従来、"隙間時間"と呼ばれるものは、基本的に分単位の時間を指していました。

 具体的に想定されるのは、"電車の待ち時間"であったり、"洗濯機を回している時間"であったりです。

 従来のタイムマネジメント論は、暗黙のうちに分単位の時間幅を想定しています。そして「このようなスキマ時間を有効活用すべきである」という常識論に留まっているように思います。

 スマートフォン&ツイッターにより"秒単位"の隙間時間も有効活用できるようになりました。

 例えば、15秒の空き時間があれば、ツイッターで20ツイートくらいをチェックして、公式リツイートをするくらいは可能でしょう。しかも、その20ツイートの中に重要な情報が含まれている可能性は充分にあります。

 思うに、"秒単位"のスキマ時間というのは、これまで"スキマ時間"として認識されていなかったように思います。

 スキマ時間の典型的な使い方は「本を読む」とか「音楽を聴く」というものです。しかし、エレベーターを待っている時間に、鞄から本を取り出して読み始める人はほとんどいないでしょう。

 多くの人は、おそらくこれを"スキマ時間"と認識すらしていないと思います。

 僕はいきなり「秒単位のスキマ時間を有効活用せよ」とは言いません。まずは、"秒単位のスキマ時間"をスキマ時間として発掘し、認識することが先決です。

 レジに並んでいる時間、交通信号を待つ時間、エスカレーターに乗っている時間…。"秒単位"のスキマ時間は、探せば結構あるものです。

 "秒単位のスキマ時間"は、瞬発力が命ですから、「何をしようか」と考えている間に終わってしまいます。ですので、予めやることを"決め打ち"しておく必要があります。

 この時間にすることとして、ツイッターのチェックは最適ではありますが、他にも有益なことはあります。

 15秒あれば、5回はスクワットができるでしょう。これなら、ツイッターのチェックと同時並行でもできます。

 自分なりに"10秒あればできること"のレパートリーを増やしていくことも重要です。

 もちろん、1日を86,400秒に換算して、"秒単位の時間管理"をするのは、さすがにやめた方がいいでしょう。

 しかし、予め何かやることを決めて、"秒単位のスキマ時間"に埋め込んでいくのは、決して無駄にはならないと思います。

 現実には10秒のスキマ時間に大したことが出来なかったとしても、このスピード感が重要なのです。

追記.以上、案外、誰も言っていないことかもしれません。

山田宏哉記
 
 2010.6.1
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