ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2631)

東京―大阪間、空の旅

 先程、羽田空港から関西国際空港に到着致しました。今、空港でこの記事を書いています。

 飛行機に乗ること自体が、16年ぶりくらいの出来事でした。離陸の瞬間は、やはり緊張しました。

 幸運なことに、進行方向右側の窓側の席に座ることができました。飛行時間は約60分でしたが、離陸から着陸まで、ずっと窓の外の光景を眺めていました。

 比較的天気がよく、京浜工業地帯を始め、空から東海・中部・近畿地方を見ることができました。

 確かに「飛行機の窓から見える景色が素晴らしい」というのは、大の大人が言う台詞ではありません。ただし、そうやって白けた態度をとることで損をしていることが、世の中にはたくさんあるように思います。

 これが本当に素晴らしかった。子供が例外なく熱心に窓の外を見ているのも当然です。

 雲の上から眺める地上の光景は、理屈抜きで素晴らしい。自分が雲の上にいて、地上の光景を眺めるというのは、"神の視点"であり、一種の宗教体験に近いものがあります。

 ある程度、地理の知識があれば、さらに楽しむことができます。おそらく、どんな映画よりも、勉強になります。所々で沿岸が土砂の色に染まったりしていました。

 今回僕は、JALで\13,100の航空券を購入しています。これは新幹線の値段と大して変わりません。

 ならば、東京から大阪へは、飛行機で行った方がいい。当たり前ですが、窓の外に広がる光景が全く違います。

 ただし、窓側の席にはこだわった方がいい。東京から大阪方面に行くのであれば、やはり進行方向右側の窓側の座席がお勧めです。

 航空会社としては、窓側の座席とそうでない座席の区別は、なるべくつけたくないでしょう。しかし、僕の感覚としては、東京から大阪間なら、窓側の座席とそうでない座席に、1万円の価格差をつけても構わないと思います。

 東京タワーの展望台からの眺望の素晴らしさを吹聴する人が多い。しかしそれより、雲の上から眺める太平洋側沿岸部の方が、遥かに素晴らしいものです。

 この眺望のためだけでも、東京―大阪間で飛行機に乗る価値は十分にあると思います。

山田宏哉記
 

 2010.7.16
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