ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2634)

旅の終わりに思うこと

 今、東京行きの新幹線の中でこの原稿を書いています。大阪への2泊3日の"修学旅行"が終わりました。

 結論から言えば、事前に立てていた探訪計画以上の成果を達成し、記事として書くに足る一次情報も収集することができました(おそらく600枚以上の写真を撮っています)。

 投資した時間と資金に対するリターンは得られたと考えています。その意味で、今回の旅は"成功"でした。

 しかし今、旅の帰りに思うことは、単純に「よかった」という感慨ではありません。むしろ、今の自分のあり方に対する根本的な疑問です。

 昨日、大阪城でゼッケンをつけた市民ランナーたちと出会いました。きっと彼らは、仕事は仕事としてキッチリこなし、プライベートとして走っている。だからたぶん、現在の仕事のあり方には満足しているのだと思う。

 その後、通天閣にのぼって"ビリケン"に出会いました。ビリケンは、福の神ということになっていて、願い事を叶えてくれるそうです。

 この時、僕が願ったことを公表するわけにはいかない。でも僕の読者ならば、たぶんすぐにわかると思う。

 通天閣を降りて、安い定食屋で遅めの夕食をとりました。ここの主人がまた、イキイキとした料理人でいい人だった。

 トンカツ定食を食べながら、僕は泣きたくなった。公表するわけにはいかないけれども、理由はわかっている。今のままでいいわけがない。

 自分の将来に対する考え方が甘いのだろう。つい"いつか"に期待してしまう。薄々わかっている。そんな日は来ないということも。そして、残された時間は決して長くはないことも。

 具体的なことは書けないが、"決断"するべき時は近付いている。

 それまでに、どれだけ自分の中に有益な経験を蓄積できるかが勝負だろう。これからは、毎日が戦いだ。

 今まさに人生の岐路にいる。旅の終わりにそんな思いがよぎります。

山田宏哉記
 

 2010.7.18
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