ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2646)

 iPadで世界は変わるか

 iPadはよくできた情報端末だと思います。上手に使いこなすことができれば、新しい可能性が開けることは確かでしょう。

 実際、僕の"読書生活"は、新たな局面に入りました。

 ただし、純粋にスペックだけを見るならば、iPadは"騒がれすぎ"であり、爆発的に売れるような商品ではないように思います。

 活字文化圏の人であれば、iPadを有効活用できるでしょうが、それでも過剰な期待はしない方がいいと思います。

 iPadに対して、「でかいiPhone」との評がなされるのは、基本的に当たっていると思います。否、カメラ機能が付いていない分、「でかいiPhone」ですらありません。

 確かに画面が大きくなることのメリットは大きい。ただし、小さい画面が大きくなることは、"革命的な変化"とまでは言えません。

 実際、iPad購入の優先順位は高くない。メインPC⇒iPhone⇒ネットブック⇒iPadくらいの順序で揃えるのが妥当だと思います。

 iPadは、基本的にはインプット用の情報端末なので、仕事のアウトプットを出すつもりならネットブックの方が使えると思います。むしろ今は、iPadの影で安くなったノートPCやネットブックの方が狙い目でしょう。

 「iPadでPCがいらなくなった」という類の物言いは、相当に恥ずかしいことです。確かに、ウェブの閲覧とメールとブログ程度のことであれば、iPadでも事足りるでしょう。しかし、その程度のことしかやっていないということは、自慢げに言うことではなく、むしろ隠しておくべきことです。

 ウェブ作製やUSBを通しての他のガジェットとの連携は、やはりPCでなければ難しいものです。iPadは万能ツールではありません。

 とはいえ、使っているうちに新たな使用法などが見つかるかもしれません。僕自身、自分にそれを期待してもいます。

 山田宏哉記
 
 2010.7.30
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