ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2666)

 六本木は"世界の中でももっとも健全な町" なのか

 本日、おかしなアクセスが多いと思って確認したら、藤沢数希氏の金融日記のコメント欄に文筆劇場のリンクを貼られたからのようです。

 主として私怨に属することですが、去年、藤沢数希氏のブログのコメント欄に私の名前を騙ったロクでもない投稿がなされ、そのせいで私が叩かれ、迷惑したことがありました。

 「削除して欲しい」と連絡しようとしたが、連絡先が非公開なので、結局、当方がウェブで藤沢氏に公開謝罪することになりました。申し訳ないけれども、そのせいで僕は、藤沢氏のブログに対して、それほど良い印象は持っていません。

 さて今回、私のウェブサイトへのリンクが貼られていたのは、「六本木に関するむちゃくちゃな記事を見つけたので訂正しておきます」http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51733993.htmlという記事です。

 ざっと目を通したところ、六本木に関して、おかしな記述があったので、記念に触れておきます。

【引用開始】

 六本木が一気に荒んだのはオリンピック招致のために石原都知事が「浄化作戦」に乗り出したからです。2008年から2009年にかけて、人気の大型クラブががんがんつぶされました。

【引用終了】


 これは的外れな認識でしょう。六本木が荒んだのは、まずもって客引きが急増したためです。

 新聞報道では、「国際色あふれる歓楽街の六本木だが、近年はアフリカ系外国人の客引きが急増。週末には100人前後の客引きが道をふさぎ、検挙や苦情の数は、新宿や渋谷などをしのぎ都内一」(「朝日新聞」2009年05月26日付)などと伝えられています。

 そのために、六本木の"客"や"住民"や"警察"が"浄化"に乗り出したわけで、都知事やオリンピックとは全くと言っていい程関係がありません。

 以下、その様子を伝える記事から引用します。

【引用開始】

 港区六本木地区の歓楽街で、違法な風俗店や客引きが増えているとして、警視庁は25日夜、捜査員約200人を動員し、合同摘発や立ち入り調査を実施した。麻布署などには近年、地域住民や客から苦情が急増しているという。

 六本木地区の風俗店をめぐってはこの春、米国大使館が11店を「悪質店」と名指し、自国民らに注意を呼びかけた。週末には100人を超える黒人の客引きが通りを占拠しているといい、都迷惑防止条例違反容疑で逮捕者も増えている。(「朝日新聞」2009年06月26日付)

【引用終了】


 ついでに言えば、人気の大型クラブは、(誰かに)「潰された」のではなく、(勝手に)「潰れた」「業態を変えた」と言った方が適切です。

 また、藤沢氏は以下のような主張もされています。

 【引用開始】

 警察が麻薬や売春をかなり厳しく取り締まっているので、積極的に求めない限り、目につくものではありません。そういう意味で、六本木はおそらく世界の中でももっとも健全な町のうちのひとつです。

 【引用終了】


 ここはきっと、笑うところなのでしょう。

 麻薬取締法で逮捕された容疑者は、判で押したように「六本木(のクラブ)で外国人から買った」という場合が多いわけです。第一、「求めれば麻薬が手に入る」という環境や、客引きが通りをふさぐような一帯が、「健全」だとはとても思えない。

 むしろ、陰でヒソヒソと言われたように「六本木で夜遊びする女性は、ドラッグが目当て」と言った方が、真実に近いように思います。

 というわけで、僕は藤沢氏が批判していた以下の記事を支持します。

 ニューズウィーク日本版:「ガイジン地獄」六本木へようこそ  http://www.newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2010/08/post-211.php

   山田宏哉記



 2010.8.17
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