ジョン・スミスへの手紙
 サイバー・ラボ・ノート (2713)

 なぜ日本人はパチンコをするのか

 TBSラジオdig「パチンコ産業と換金合法化を考える。」(10/7放送)を聴取しました。ゲストの佐藤仁氏の話が非常に面白いものでした。

 簡単に要約すると以下のような内容になります。

 日本のパチンコは長らく30兆円産業として推移してきたが、最近は21兆円規模まで落ち込んできている。パチンコ人口もピーク時の3000万人から半減している。

 「パチンコをする人」のメインは団塊の世代だった。彼らが退職し、年金生活者になれば、経済的にパチンコに散財することは難しくなるだろう。一方、今の若い人たちはほとんどパチンコをしない。

 まさに「ジリ貧」の状況にある。

 パチンコ業界関係者の多くは、在日韓国・朝鮮人で占められている。背景には「就職差別」などの問題があり、「日本人がやらない仕事」を手掛けるしかなかった、という事情があった。ちなみに韓国ではパチンコが法律で禁止されている。

 僕自身は、パチンコを全くしません。パチンコをする暇があるなら、他にやりたい事がいくらでもあります。

 海外では、一般に賭博行為は富裕層の娯楽ということになっていますが、日本ではパチンコ、競馬、宝くじなど、いずれも低所得者向けの「貧困ビジネス」と化しています。

【写真1】東京・蒲田。朝からパチンコ店の前に並ぶ人々。


 換金に関しては、法律的にも黒に近いグレーです。

 生活保護世帯もパチンコで散財したり、パチンコに夢中になった両親が子供を車の中に放置して死なせたりして、時々、ニュースになります。

 低所得者にとって、パチンコがどのような存在なのか、それを象徴する写真があります。今年7月、大阪に行った折に撮影したものです。

【写真2】大阪・釜ヶ崎。「玉出」。 

 実はこの店、「パチンコ店」ではありません。食品を扱うスーパーの「玉出」です。店の周辺はスラム街特有の臭いがします。

 路上生活や生活保護世帯が溢れる大阪の釜ヶ崎には、パチンコ店が数多く立ち並んでいます。それどころか、食料品店までが、パチンコ店を模した外観とネーミングにしているのです。

 森巣博(著)『越境者的ニッポン』では、日本でカシノ(カジノ)が公認されない理由として、「パチンコ業界からの圧力」が指摘されています。さらに曰く「賭博のパチンコが違法とされないのは、専門問屋・景品交換所を統括するのが警察OBの天下り組織のため」とのことです。

 私に抜本的な解決案があるわけではありません。民族問題も絡んでいるので、厄介なことは確かです。

 それでも、現状のままではパチンコ産業に未来がないことは明らかでしょう。

 山田宏哉記



 2010.10.10
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